BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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THEピット――4日目①慌ただしい

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 運命を決める勝負駆け日。12時45分くらいにピットに入ると、選手たちが慌ただしく走り回っていた。

 戦前は優勝候補に名前があがっていた長嶋万記も、かなり早い時間から精力的に動き出した一人だ。水面が開かれるとすぐにボートを降ろし、試運転、スタート練習に参加。予選突破の2走13点を確保するためには、1Rの6号艇でいかに上位着を取るかがカギになる。しかも機力はどうみても上位からは劣っている。長嶋にとっては時間が足りないような状態だったのではないだろうか。
 そして1Rの結果は4着。コーナーのたびに逆転できそうないい角度のターンを繰り出すのだが、前を捕らえることができずに4着。準優進出に首の皮一枚つながったが、後半9Rは1着勝負駆けになる。

 

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 もう一人の優勝候補、地元のエース・松本晶恵は2走7点と比較的楽な勝負駆け。だが2R出走とあって、ボートとペラの間を往復していた一人。ペラは先日もお伝えしたとおり、オープンスペースで土屋千明と隣あって叩いている。初日から、速い展示タイムが出たり、展示でスーパーピット離れが決まったりと、いろいろとペラの引き出しが多そうなのだが、イマイチ乗り切れない。
 そしれ2Rの松本も4着に敗退。しかも道中で競り負けて5番手に落ちる場面もあった。こちらもさらなる調整が必要になりそうだ。

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 長嶋や松本は早い時間帯にレースがあったが、比較的遅い時間(6R&10R)に出走する山川美由紀も、13時前後からボートとペラ室を何度も往復。ここまでの成績だけをみると、そんなにバタバタする必要ないようにも思えるのだが、そこはベテラン。2連勝中でもエンジンを割ったように、必要なときに、必要な仕事をこなしてくるのが強みだ。

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 予選2位タイ、今日のレース次第ではトップ通過も視野に入った寺田千恵も着水。今節はほとんどの選手がそうだが、寺田にしても機力に万全の自信を持っているわけではない。これから微調整に入っていくのだろう。

 泣いても笑っても準優出の権利が決まる本日。暑さなどおかまいなしに、機力を最大限に引き出すべく、多くの選手が整備に勤しんでいく!

 

 
 レディースオールスターで一部好事家に好評だった“バックプリントコレクション”。今回は夏というとで、ピットで見かけた選手のTシャツを紹介!

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 ボートレース桐生は「乳がんの早期発見・早期診断・早期治療の大切さを伝える活動」である『ピンクリボンフェスティバル2018』の公式スポンサー。
 そしてレディースチャンピオン開催期間中には、ピンクリボンとマキプロジェクトのコラボイベントも実施中(詳しくはHPで)。
 マキプロジェクトの代表・長嶋万記と、桐生の土屋千明と松本晶恵が着ていたのは、そのコラボTシャツですね。

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 ピット内ではTシャツの流行が起こることもしばしば。桐生ピットに、まるでマシーン軍団(例えが古い・笑)のように増殖しているのが、『ヨシミ1000%』軍団。大将(?)の岩崎芳美を筆頭に、

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 関東の中里優子と平田さやか。

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 近畿の香川素子。さらに写真はないものの樋口由加里など、地域や年代関係なく、今節のピットはやたらと青いTシャツが目に付くのだ。
 昨日の水神祭でも若手と一緒に水面に飛び込んで(落ちて)いた岩崎芳美。地域と世代を超えた人望があるのだろう。

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 1000%の他にも『1000』の文字がやたらと目につくピット。これは中谷朋子の1000勝記念Tシャツ。ほかにも、他の選手の1000勝記念Tシャツを着ているレーサーが多かった。まぁ、縁起物なんでしょう。

(TEXT/姫園 PHOTO/中尾・池上)