蒲郡ナイターダービーの前検が終わりました。うーーん、正直、もっとも重要なスタート練習がちょっと見にくくて、あまり自信がないですね。記者席の観察ポイントは理想的なんですが、今日はなぜかナイター照明が乱反射して逆光になる感じでした。だから、班の全体を見回すより注目している選手（モーター）に視点を絞り、「期待通りか期待外れか」の判断に重きを置きました。その方針で良く見えた選手を、今日のところはすべてＡランクとして羅列しておきます。
Ａ級（上位候補）
★篠崎元志＝17号機
誰もが気になるスーパーエース17号機。期待したほどの図抜けたパフォーマンスはなかったものの、やはりゴキゲンパワー。特に、スリットを過ぎてからの伸びは強力の一語。仁志との足合わせではターン出口はほぼ一緒で、裏スリットあたりから突き放す勢い。スタート練習の３本目はスロー４コースから内の仁志と同じ起こし位置、仲良く並走しながらスリット直後に元志だけが一気に加速して行きました。おそらくエースパワーに不安なし。あとは元志のスタート勘＆レース勘をどこまで戻しきれるか、で17号機の活躍が変動すると思います。
★井口佳典＝60号機
ＢＢ誌ではやや軽視した銘柄60号機ですが、足合わせを見た瞬間に「Ａ以上」と書き込みました。１回目は菊地孝平の外で、ターン出口から伸びまくり。２回目は寺田祥の内で、やはりターン出口から軽く１艇身は突き抜けたと思います。これを見てスタート練習も注目選手にピックアップ。１、２本目はスリットがバラけてわかりませんでしたが、４カドの３本目はスリット同体のカド受け・湯川浩司を置き去りに。かなりの足だと思います。
★守田俊介＝33号機
スタート練習は３本ともスリットから1/4くらいこっそり覗く感じ。微々たるアドバンテージでしたが、この33号機は「全部の足が強めのバランス型、特に回り足～出口のレース足が抜群」と鑑定しているので及第点。スリットでわずかなアドバンテージを握れば、あとは自在に捌いてバック突き抜けるパワーだと思います。
★石川真二＝19号機
足合わせには現れず、スタート練習の１本目にピットから飛び出した瞬間にちょっとビックリ。バナレで内の松井繁をドカーン１艇身ほど出し抜いたんです！「まさか、準エース19号機のペラを早々に叩いたりしないよなぁ」と思っていたらば、ピットから戻った中尾カメラマンが「石川さん、もう叩き変えたって。凄くいいってゴキゲンだったよ」とのこと。やはり、やったのか。そのスタート練習のスリットはまるで目立たなかったけど、「石川ペラ×19号機の底力」は魅力たっぷり。明日は１号艇１回走というのが残念でならない。いきなり６号艇で勝負したかったなあ。
★赤岩善生＝22号機
ＢＢ誌で「穴」に推しながら、いちばん不安視していたのがこの22号機。前節の古田祐貴が這い回っていたため、「買い被りだったかなぁ」と自信をなくしていたのです。が、赤岩の足を見て自信回復。足合わせでは赤岩流＝外からツケマイ気味に相手を攻め潰す、という「パワー青信号」が出ていたし、スタート練習もやや早起こしながら３本ともに軽快な出足～行き足を見せてました。今後の整備でまったく違う足色になる可能性も高いのですが、前検としては合格だったと思ってます。
★平田忠則＝46号機
私がＢＢ誌で◎を打った46号機は、スタート練習は３本ともスリットから目立たず他と同じ足色でした。が、このモーターはこれでいいんです。最大の武器はサイドの掛かりから引き波を超えて突き進むレース足。実戦でこそ持ち味を発揮するタイプなんです。明日は６号艇の１回走り。アタマ勝負とは言わないまでも、しっかり舟券に絡めるつもりです！
他では……銘柄パワーが多数配属されたドリーム組は、そのせいなのか照明の乱反射のせいなのか、６艇の優劣がさっぱり分かりませんでした。３本とも似たり寄ったりの足色。あるいは、全部が抜群なのかも??
前検タイムが出ました。
前検時計TOP10
①井口佳典 6.60
②篠崎元志 6.61
③中島孝平 6.64
④毒島 誠 6.65
⑤峰 竜太 6.67
岡崎恭裕
⑦瓜生正義 6.68
坪井康晴
深谷知博
岩瀬裕亮
おお、井口!!!! 足合わせで唯一ゾワッと寒気のようなものを感じたのですが、やはり超抜なのか?? 元志の２位は当然として、他の面々のほとんどは今年活躍している選手ばかり。好調がそのまま数字に反映されているのかもしれませんね。
前検ワースト５
①今垣光太郎 6.82
西山貴浩
③魚谷智之 6.79
寺田 祥
⑤菊地孝平 6.78
秋山直之
星 栄爾
モーター抽選で泣き、足合わせでもストレート足が泣きまくっていたニッシーニャ。マジ、苦しいのか?? 寺ショーも井口にボコられてたし……今垣、菊地、星のカドまくり屋には、なんとか直線足を付けてもらいたいっす！（text/畠山、photos/シギー中尾）
