BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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レディースvsルーキーズ、ピットから/2日目

 本日のレディースvsルーキーズバトルは、別項のとおり、ルーキーズが8連勝! ワタシの今日の予想は、これまた別項のとおり、レディースを優勢にしていたので、畠山と池上にちぎられ気味であります。それはいいとして、トータルではルーキーズが大量リードを作り上げた。前出達吉・白組団長は「接戦のほうが面白い」と言っていたわけだが、これだけの大勝はさすがに気持ちいいだろう。

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 11Rは6Rに次いでルーキーズが上位独占。新田芳美が粘って3番手を追いかけたが、加藤翔馬が3番手を獲り切る隊形となったとき、ピットのモニターで観戦していた選手の中から、「よしっ」という声が小さく聞こえた。どの選手かはわからなかったので、それが白組ワンツースリーに対する快哉だったかは正直わからない。同県の鈴谷一平が先輩の3着確保にホッとしたのかもしれないし、あるいは金児隆太が同県の関浩哉が逃げ切ったことに対して放ったものかもしれない。僕の背中のほうから聞こえてきたので、そのあたりの確証はないのである。

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 ただ、今日はルーキーたちが同じように「よしっ」と声をあげることが多い一日だったことは間違いない。紅組で団体戦1着を獲ったのは今井美亜だけだし。ルーキーズは明日もこの勢いを持続したい。

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 この趨勢を反映したわけでもないだろうが、後半の時間帯はレディースたちの姿を整備室で数多く見た。日高逸子、高橋淳美、長田光子らが本体整備。前半の話だが、寺田千恵も整備していて、12Rはピストンリング1本交換で出走している。準優ボーダーとなる6位が、2日目終了時点でルーキーズ8・00、レディース5・33だから、レディースは足色的にも苦戦している選手が多いということになるだろうか。ベテランレディースたちがこの整備でどこまで立て直してくるかに注目。

 

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 あ、あと池田明美がゲージ擦りをずっとやっている。これは足がいい証拠。ここまで成績的にはもうひとつではあるが、侮らないほうがよさそうだ。なお、男子では今林由喜も整備していた。

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 ピットの風景を。11R発売中、若手選手たちが明日の艇旗艇番の準備を始めた。ルーキーズはもちろん、レディースにもルーキー世代はいて、若手選手が多い今節。もろもろの雑用は、彼らがもちろん担うわけである。そんな若手に混じって、岩崎芳美が同じ仕事を始めた。え、岩崎さんが!? 今節の徳島支部は、西茂登子、新田芳美、岩崎芳美…………以上。わっ、岩崎がいわゆる“支部新兵”じゃないか。というわけで、岩崎が先輩たちの準備をする。今節の岩崎は、徳島支部のルーキー!? なんだかよくわからなくなってきたが、若々しくてきぱきとこなしていましたぞ。

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 11Rは関浩哉が逃げ切り。コンマ09のトップスタートを決めての堂々たる逃走劇だった。ピットに戻った関の表情はさすがに明るく、エンジン吊りに参加した仲間たちに朗々と「ありがとうございました!」。そして丁寧に頭を下げた。その後、戦った相手への挨拶回り。まずは新田芳美に深々とお辞儀。さらに歩を進めて、やはり深々とお辞儀……って、その相手は同期の加藤翔馬じゃないか! 同期にまでそこまで礼を尽くすのが関浩哉。ということで、後輩の宮之原輝紀、関野文に対しても同様だった。まじめな人柄が伝わるシーンなのでありました。(PHOTO/池上一摩 黒須田 TEXT/黒須田)