２Ｒ、快調に先頭を走っていた清水沙樹が３周目バック直線で減速、森岡真希に抜かれて２着となってしまった。レースをご覧になっていた方は何が起こったのかわからなかっただろう。我々も同様でした。同時に、キャリアのある方なら「浮遊物を巻き込んだか？」とも想像しただろうが、その通り、ギアケースに浮遊物が引っかかったもの。リプレイを見ると、清水はハンドルを動かしており、これで浮遊物を振り払おうとしたのだができなかったようだ。うーん、不運すぎる！ それでも２着だから、まだまだ巻き返しはおおいに可能。後半は気合たっぷりの走りを披露してくれるだろう。
１Ｒで転覆してしまった門間雄大。昨日も転覆しており、まさかの２走連続の転覆という憂き目にあってしまった。幸い、身体のほうは大丈夫そうで、このあともレースには参加する。それでも、さぞや気落ちしているかと思いきや……。
「もう、こうなったらなんとか１本獲ってやろうと思いますっ！ 僕もテレビ写りたいですよ！（ＪＬＣの勝利者インタビューのこと）そのためには予選で獲らなきゃダメですね。頑張りますっ！」
最悪の流れになって、かえって開き直れたようだぞ。しかも、テレビに出てやろうという欲も生まれてきた（笑）。よっしゃ、その意気だ！ 同じ道産子の畠山の期待に応えるためにも、奮闘を期待しよう。
一方、ちょっと肩が落ちていたのは中村かなえ。４Ｒ、４カドの栢場優子が締めまくりに出る展開となり、５コースだった中村には絶好の展開。しかし、それを活かすことができなかった。水神祭のチャンスでもあっただけに、なんとも惜しかった。
「あれで獲ってこれなかったら、もうダメですよね……」
ちょいちょいちょい！ 気持ちはわかるが、もうダメなどと口にしてはいかん。次に同じような場面があったときに、リベンジするのみだ。畠山が、デビュー前に中村に漫画雑誌で取材したことが、と書いていたが、実は私もその場にお邪魔して、酒を呑み散らかしながら二人の話を聞いていのであります。前検日には、ついにレース場で会えたね、なんて話もしていたのだった。というわけで、せっかくのこの機会に、水神祭を生で見たいぞ。切り替えて、次の戦いに臨むのだ！
団体戦もここからさらに盛り上がっていくわけだが、当然ながら、個々の戦いもある。敗れれば悔しいし、事故などがあればなおさら。それを乗り越えて、レディースもルーキーズも一節間戦っていくわけだ。ここまでは不本意な成績であっても、節間どこかでリベンジの一撃を見せろ！ そんな彼らを応援するのは義務ですよｂｙ沙樹。（ＰＨＯＴＯ／池上一摩 黒須田 ＴＥＸＴ／黒須田）
