9Rで薮内瑞希がコンマ01のフライングを切ってしまう。それまでやや強めだった向かい風が弱くなったことが一因にみえた。悲痛な表情で引き上げてくる。
レース後、寺田千恵が三松直美など岡山勢を集めてスタートに関するレクチャーを開始。寺田学校の講義にみんな聞き入っていた。選手もファンも明日以降無事故のレースを望んでいる。
モーター整備室で、仲が良さそうに二人でしゃがんで並びながら、レース観戦をしていたのが、高田ひかると加藤綾。こちらも同県の先輩後輩コンビだ。高田は5着、加藤はイン戦で敗れて3着。どちらもスタートダッシュには失敗したが、明日以降の巻き返しを期す。
その加藤綾は1便で宿舎へ。1便といってもバスがあるわけではない。児島の宿舎はピットの真裏。整備室の裏口から出ると、もう目の前が宿舎である。
通常のSGなどなら1便で帰る選手が10人くらいいるものだが、今節は加藤と佐々木裕美、中谷朋子のたった3人だけ。逆にペラ室には15時過ぎでも15人前後が調整を行なっていた。
ちなみに加藤は三重支部の最年長者、佐々木も山口支部の最年長者、中谷は兵庫支部からの唯一の参戦。先輩が残っていると1便では帰りづらかったりするのかしらん。
1便が帰ったあと、若手選手は大忙し。明日のレースの枠番プレートをボートに張り付けるなど、いわゆる新兵作業に動き回っていた。なかでもテキパキ動いていたのが、土屋南。登番&年齢ともに最若手なので働かなければいけないのだろうが、その仕事ぶりは早い。その土屋は明日の1Rに1号艇で出走予定。今日に引き続き、地元の若手による2日連続逃げ切り劇を演じたい。
新兵作業の合間をみながら遅い時間まで試運転を行なっていたのが深尾巴恵。細川裕子と足合わせを行なっていた。深尾は明日の2R1号艇。去年から今年2月にかけて深尾はイン戦10連敗中だったのが、2月の丸亀でトップスタートから逃げて連敗を止めた。最近少しは着がまとまるようになってきており、オッズに高配当が並ぶようであれば、狙ってみる価値はありそう。
初日のレースを締めた12Rドリーム戦。イン6連勝の流れのままに、大山千広がコンマ03トップスタートから盤石の逃げ切り勝ち。ピットで見かける大山は、常にキビキビと動いていた。その表情は凛としており「新進気鋭」という言葉よく似合うように感じた。昨年のレディースオールスターは中村桃佳というスターが誕生したが、今年もニュースター誕生があるのか!?
(PHOTO池上 TEXT姫園)