BOAT RACE ビッグレース現場レポート

BOAT RACE ビッグレースの現場から、精鋭ライター達が最新のレポートをお届けします。

暑い! アツい!

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 晴れ上がった浜名湖は、今日も暑い!「おはようございまーす!」と後ろから声をかけてきた今井美亜が、つづけて「暑いですね~~!」。ボートに乗るときは長袖必須、さらにヘルメットとカポックを着用しなければいけないのだから、選手はさらに暑い。にもかかわらず、美亜ちゃん、爽やかだな~~。その笑顔から富山の涼風が流れてくるようだ。

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 暑いからといって、選手は涼んでなどいられない。青森県代表の鹿島敏弘も、カポックをがっちり着込んで水面へと向かう。長野県出身のワタシも暑さには弱いわけだが、青森出身の鹿島も同じだろうなあ、と察する次第。しかし、戦闘態勢を整えるためにはそんなことは言っていられない。まして、鹿島にとってこれだけとてつもないメンツに囲まれるのは初めてのはずなだけに、暑いの寒いの言っていられないのである。

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 試運転をいったん切り上げて、石野貴之がピットに戻ってきた。SGとも変わらない表情で粛々淡々、そして凛々しく動いている石野だが、やはり額には汗! GⅡであろうと大汗かいて準備を進めることに変わりはないのだ。もちろんSGのほうがモチベーションがさらに上がるということはあるだろうが、面前のこのレースも勝たなければならない一戦であることに違いはない。

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 2Rで前付け2コース、桐生順平に競り勝って3着を取り切った西島義則。この人も、本当にブレることなく戦う人だ。舞台がSGであれマスターズであれ甲子園であれ。ピットでの振る舞いも同様。何があっても己のやるべきことを貫くという決意に満ち溢れた表情で、力強い足取りを見せている。今日の後半は2号艇。ここもインを獲りに行く可能性はあるぞ。

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 1R、ちょっとしたハプニングが。2周2マークで赤岩善生と3番手争いをしていた白井英治が旋回でターンマークに引っかかった。ネトロンを超えそうになっていたのだから、白井らしからぬ失敗だった。これでエンストした白井は、懸命に再始動。先頭が3周1マークを回るころにようやくエンジンがかかった。さあ、ここからは全力疾走! なにしろタイムオーバー、不完走失格の危機なのだ。懸命に走って、なんとかゴール! ピットに戻ると、須藤博倫が「セーフ!」と白井に叫んだ。さすがに白井は苦笑いするしかない。というか、周囲の選手、関係者もなんだか楽しそうに笑っていた。危なかったねー、という感じか。まあ、白井としては悔しいというか恥ずかしいレースになってしまったわけで、その後は顔をしかめていましたけどね。名誉挽回は、8Rでのホームランしかないぞ!(PHOTO/池上一摩 黒須田 TEXT/黒須田)