BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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THEピット--レディチャン初日①地元好発進

 田中圭が開会式でサプライズ登壇。女子選手たちの目が、文字通りのキラキラした女子の目になっていたが、ピットに戻ると勝負師の目に早がわり。どの選手もストイックにペラを叩き試運転を繰り返す。

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 1Rのスタ展終了後にピットに着くと、ちょうど原田佑実と関野文、大阪支部の二人が水面に出るところだった。原田は8R、関野も6Rの1回走り。初日はどの選手もいち早く感触をつかみたいこともあって動き出しはみな早い。

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 本体を触っているの選手には後半1回走りの実力派が多かった。ギアケースを調整していたのは7R1回走りの渡辺千草。その隣ではドリーム組の中谷朋子もギアケースを触っている。小野生奈も昨日の続きなのか、本体を調整中。

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 前検では「このまま行けそう」とコメントしていた守屋美穂。4Rと8Rの2回乗りだが、整備室で機歴表をチェック。何か気になるところがあるのか。ちなみに守屋の56号機は前節で大瀧明日香が乗っていたモーター。

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 そうこうするうちにオープニングカードが発走。1号艇で地元の水野望美が、際どいレースをしのいで逃げ切り勝ちを収める。開会式から戻るなり、一番乗りで試運転を行なっていたのが水野。ピットに上がってくると、大勢の愛知勢&東海勢に祝福モードで出迎えられる。水野は小さくガッツポーズ。選手宣誓、開幕1号艇の大役を、キッチリとこなしたという安堵感のガッツポーズだ。

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 開会式後の試運転で水野と足合わせをしていたのが、同じく愛知支部の細川裕子。2レース2号艇で登場するも、F2の中里を捕まえ切れずに惜しくも3着。ただ道中のレースぶりは悪くなさそう。後半10Rに期待。

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 3Rを逃げ切ったのは地元の大瀧明日香。前半3レースで愛知支部の選手が①③①と好発進を決める。
 もともとレディースチャンピオンの創成期は、圧倒的に愛知が強かった。第1回は愛知出身の鈴木弓子が優勝。89年から92年は鵜飼菜穂子が3連覇、94年と95年は谷川里江、97年は渡邊博子。1~10回大会で大活躍。しかし第11回からは優勝から遠ざかっている。
 ちなみに蒲郡でレディチャンが行なわれたのは91年と97年の2回。どちらも地元選手が優勝している。好発進を決めた愛知のレーサーに今節は注目だ!

(TEXT姫園 PHOTO中尾茂幸)