BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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前検後の調整

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 ギアケースを調整している選手が少ない。SGの前検ではそれなりに多くの選手がギアケース調整をしているものだが、今日はほとんど見かけない。女子レースの取材はもちろん初めてじゃないが、いつもこうだったっけ? 前検航走のあと、大半がペラ調整。SGの前検でもペラ調整が多数派ではあるが、ギアケース派をあまりにも見かけないのには改めて驚いた。というか、これが女子戦の特徴だとするなら、今さら気づいたって感じ? なお、唯一ギアケース調整していたのを見かけたのは中川りな。彼女は最終7班だったので、早い班の選手はとっくに終わらせていた可能性はあるな(ドリーム組=1班の航走終了後は記者会見に行っていたので、間の数班の航走直後は見ていない)。

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 あ、あと出口舞有子がキャブレターを外していたな。調整する姿そのものは見かけていないが、ペラ調整の前にこちらに手をつけるのは間違いないだろう。

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 会見で困った顔をしていたのは山川美由紀。第一声が「ダメです」なのだ。なにがダメかというと、ようするに「全部やり直し」を強いられそうだということ。山川の引いた35号機は前節、高倉孝太がチルト1度に跳ねて伸び仕様にしており、旋回の足がまったくないのだそうだ。というわけで、会見後はペラ調整所でハンマーをふるっていた。時に、親の仇かというほどに思い切り叩き下ろしていたり。明日のドリームまでに、忙しい時間を過ごすことになりそうだ。

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 なお、ドリームで好感触のようだったのは外枠のふたり。竹井奈美と魚谷香織だ。竹井は行き足がいい感じということで、まくり屋の彼女の持ち味を活かしてくれるかも。魚谷は、前節で地元の吉村正明が仕上げたモーターを引いており、その部分での信頼感もありそうだ。穴を出してくれるかも?

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 入りの記事で出口舞有子とは取材班は初対面となる旨を記したが、もうひとり、千葉真弥もはじめましてなのであった。意外と身長あるんですね(公式データでは164cm)。もっと小柄なイメージを勝手に抱いていた。千葉は前検航走を終えると、土屋実沙希のもとに駆け付けて、会話を交わしている。土屋は111期、千葉は112期でほぼ同世代。そして静岡支部同士だ。お互いに助け合い、支え合い、シリーズを戦っていくことになるだろう。明後日からはマキ先輩もやってくる。ベテランの松瀬先輩もいる。千葉にとっては初の全国的シリーズへの参戦だが、同支部の仲間たちとともに思いっきりチバマヤの名前をアピールしてください!(PHOTO/中尾茂幸 黒須田 TEXT/黒須田)