BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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TOPIC④波乱のトップ交代劇

 

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10Rと11Rを終えて、勝負駆けの概要がほぼ決まりました。
 まだ手元に確定データは届いていませんが……今大会の超大型台風の目として大活躍の眞鳥章太が、10R「ハナ差」で寺田千恵との3着争いに敗れながらも、準優の当確ランプを点した模様です!! この10Rの眞鳥も昨日からの連勝その勢いのまま、5コースからスピーディーなまくり差しでバック3番手に進出。

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 その後も危なげなく3番手をキープしていましたが、同じく紅組で最低でも3着が欲しい寺田千恵がしぶとく追撃。最後の1周は百戦錬磨のコーナーワークで最若手を幻惑し、ゴールでハナ差だけ抜き去っておりました。これぞプロの洗礼という逆転劇でしたが、節間5・83とした眞鳥クンはギリギリ暫定6位に滑り込み(浜本裕己と同着順ながら最高タイムで上位に)。この時点で圏外から浮上する可能性のある選手が不在となり、貴重な準優チケットを手にしたと思われます。
 続く11Rは全体トップ、白組トップ、紅組の準優最終関門を懸けた大一番。勝負駆け条件はこんな感じでありました。

11R
①村松修二 準優当確、①着で全体トップ
②中 亮太 ―
③川原祐明 完走当確
④土屋 南 ①着
⑤山下友貴 ※①着結果待ち
⑥西村美智子 ④着

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 で、実戦は崖っぷちの土屋南がスリットほぼ同体の4カドから強引な絞めまくり。「絶対に1着を獲る!!」という半端ない気合が伝わる強攻でしたが、これをブロックした川原がそのままシャープなまくり差しでバック先頭に。あっという間に独走態勢に持ち込み、村松のWトップを阻止する1着となりました(全体トップは昨日までの成績からしたら超サプライズな平高に!)。

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 紅組の準優争いはまくり不発の土屋が千切れて終戦。大外から必要十分条件の4着を獲りきった西村美智子は5位で当確ランプ点灯。そして、最後の6位に滑り込んだのは……10Rの最後の最後に眞鳥をハナ差で交わした寺田千恵!! この逆転がなければ平山智加が6位だっただけに、まさに値千金のハナ差となりました。平山としては、1号艇で1着を獲れなかったのが致命傷でした。最後までワースト級の43号がを足を引っ張り続けた次点終戦と言えるでしょう。

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