住之江オールスターの前検が終わりました！ まずは２連対率84％の気配をお伝えしておきます。
★茅原悠紀＝83号機
試運転は後半チーム（６～９班）の最後の方にひっょこり現れ、単走１周のみでピットに帰還。それだけで満足したと見るべきなのか、本心は不明。スタート練習は気持ちのほとばしりか、３本とも他艇よりわずかに早起こし。その分、スリット足が他より良く見えるのは当然として、起こしてから出足～行き足のツナギは実にスムーズでいい感じだった。ただ、早起こしの見え方だけに、どれだけ行き足が強いか測りにくい特訓でもあった。上位は間違いなしとして、ＡなのかＳなのかSSなのか、今日の時点では特定できない。暫定Ａ。
続いて、三島敬一郎のイチ推しにして私の対抗格モーターの気配は……
★石野貴之＝37号機
ドリーム班の中でスリット付近の足色は文句なしのトップレベル。特に１本目と３本目のダッシュからのストレート足は抜群で、逆にスローの90ｍから起こした２本目はさほど目立たなかった。現時点では伸び寄りの仕上がりだと思う。ダッシュ戦が濃厚な明日はこのままの足でも十分に通用するだろう。Ａ～Ｓで直線はＳ以上！
その他、かなり良く見えた選手＆パワーを列挙します。
★篠崎仁志＝20号機
西山貴浩との足合わせでターン出口～スリット裏あたりまでブッチギリ！ 今日のすべての足合わせの中でいちばんの大差だったと思う。だから「スタート練習ばどんだけ!?」と期待を膨らませたところ、「悪くはないが」という程度だった。早起こしの茅原に目移りした可能性も大きく、あの足合わせの直感を信頼するなら出足～行き足はＳだと思う。今節は兄さんよりこっちに注目??
★守田俊介＝39号機
ノーマークのモーターでありながら、キラリ光るものがあった。まあ、「いつもの俊介に比べて」ということではあるが、ダッシュ時のスリット足もインからの伸び返しもいつになく軽快で「これが本当に俊キチなのか？」という感じ。そういえば、10日前に津で優勝した俊介は初日→最終日まで日に日にどんどんスリット足が上昇。こんな俊介を見たのも初めてで、44歳にして何かしらの調整方法を見出したのかも？（笑）
★山崎智也＝53号機
私も三島もストレート足に期待している53号機。やはりと言うべきか、ダッシュでの伸び足がゴキゲンで６コースからスーーッと内艇を引き離すように出て行った。スロー４コースやインコースでは目立たなかったので、想定通りの伸び型か。この足を活かすレースができる選手だと思うが、本人はどんな方向に持っていくか。展示タイム＆気配とともに注目し続けたい。
★松井 繁＝28号機
智也をピックアップしたらこちらもセットにしなければ。第２班の一本目でアウト智也と同じようなスビートで４カドから出て行った。伸びは少しだけ智也の方が強めに見えたものの、スロー起こしでは松井の見え方が上。よりバランス型のエンジンだと感じた。83号機で優勝しきれなかった王者が、このモーターでリベンジなるか。
★中田竜太＝80号機
三島がわざわざ「穴」として付け加えた80号機、やはりタダ者ではなさそうだ。特にスタート特訓のダッシュからのスリット足。何というか、智也のスーーッではなくシュッッッ!!と飛び出る感じ。スローからは目立たなかったので、ダッシュ戦のスリットラインでパワーMAXになるエンジンなのだろう。20％台の数字でバカにされるようなら絶好の舟券チャンスだ。
この他、西島義則のインからの伸び返し～行き足もいい感じ。あと平本真之の足合わせが余裕たっぷりで好感が持てたのだが、なぜかスタート特訓がパッとせず次点級の扱いに。どっちが正しいのか、足合わせの方なら抜群パワーかも？
前検タイムです。
前検時計TOP10
①守屋美穂 6.73
②松井 繁 6.75
湯川浩司
石野貴之
⑤平高奈菜 6.76
⑥西島義則 6.77
中田竜太
⑧山崎智也 6.78
⑨西山貴浩 6.79
木下翔太
軽量の守屋や平高、いつでも伸び～る湯川は当然として、他のラインアップもほぼ想定通り。で、気になる茅原83号機は６秒82止まり。うーーん、今日は時計の出やすい静水面だっただけに、せめて70台は出して欲しかった。やはり雲行きは怪しすぎるのか??
前検ﾜｰｽﾄ５
①新田雄史 6.96
②守田俊介 6.92
毒島 誠
④萩原秀人 6.89
⑤池田浩二 6.88
田村隆信
丸岡正典
松本晶恵
遠藤エミ
上田龍星
出ました、ワースト時計の常連コンビ！ ただ、新田は何人かとの足合わせでもガッツリやられてたので洒落にならない数字かも。もっと心配なのは毒島で、同じドリーム組の石野とコンマ15差はデカすぎる！ 何か微妙なトラブルがあったのなら良いのですが、マジでこの時計通りの足なら苦戦必至と言うしかない。この整備巧者が12Ｒまでにどんな手を打って出るかこっそり見守る必要がありそうですな。（photos/シギー中尾、text/畠山）
