三国モーターが全国24場を席巻!?
今年の4月5日から稼働している三国モーターは、伸び型フェチの私(畠山)にとって特別な思い入れが介在する「お宝の漁場」でもある。あれこれ呟く前に、いつものように三島敬一郎(宮島グラチャンでは推奨トップ3がまんま予選1~3位に!)のTOP10を紹介しよう。
三島敬一郎の三国モーター特選10基
★★★★★26号機 S 初下ろしから惚れ込んだ足。総合力ナンバーワンか
★★★★★18号機 S 直線足が抜群の動き。他艇を置き去る鬼伸び足!
★★★29号機 A+ 出足・回り足と良く、調整さえ合えば上位級に
★★★32号機 A+ 調整幅広い本体。近況良い白水勝で更に上向きに
★★★49号機 A+ 温水パイプの着脱関係なし。三拍子揃い上位級!
★★24号機 A パイプが外れて少し落ちたが、全ての足が上位級
★★43号機 A 出足から行き足の繋がりが素早くスムーズだ
★★60号機 A 梅木敬が大整備し出足・行き足と超パワーアップ
★58号機 B+ 乗り手次第だが出足・行き足と仕上がる印象
★62号機 B+ 中間速に魅力を感じる機。ペラ調整次第で更に↑
「26号機&18号機=三国が誇るツートップ」の評価は、私もまったくの同意見。先の宮島グラチャンで言うならスーパーエース72号機=三国26号機、伸びーーる45号機=三国18号機に置き換えてほぼほぼ誤差はないと思っている。宮島では両雄がまんまファイナルの1・2着を占拠したが、今節はどうなりますやら。
このツートップについて補足すると、双方の持ち味が如何なく発揮されたのは2節前の「新東通信杯」だった。まず、26号機を引き当てた松本晶恵が凄まじい節イチパワーで31111着=予選トップに。時間に余裕のある方は2日目11RのVTRを観ていただきたい。バック5番手から大逆転の1着まで突き抜けたレース足は、ありえないほどの鬼パワーだった。
一方の伸びーーる18号機は、出足を重視する金子良昭がGET。前検から「自分には合わない伸び型」と泣きが入って成績も435着と低迷。が、それでも伸びを殺さない方向で連勝→準優4号艇に滑り込むと、インの松本晶恵を4カドから一撃の絞めまくりで叩き潰した。全部の足が抜群の晶恵26号機にとって、伸びーーーる金子18号機が4カドに入ってしまったことが唯一にして最大の不運だった。それ以外の巡り合わせなら、ほぼ間違いなくこの男女混合戦の頂点に立っていたと確信している。
さてさて、別の視点から三国モーターの魅力についてお伝えしたい。まず、福井支部には「できる限り伸び型に特化してカドまくりを狙うスリットスナイパー」が何人か存在する。今垣光太郎、下出卓矢、梅木敬太、酒井俊弘、最近では新人の佐藤悠(先の多摩川でチルト2度などを駆使して初優出→ファイナルは3カド絞めまくりをブロックされて大敗w)などなど。特に下出、酒井、梅木あたりが「超伸び型調整」のコツを掴んでいて、素性の良いモーターなら全国のどこでも節イチ級の伸び足に仕上がることが多い。
で、彼らがたくさん走る場はもちろん地元の三国だからして、彼らが引いた三国のモーターは次々と行き足~伸びがアップしてゆく。いくつかの例を挙げておこう。
★三国18号機=5/14に酒井俊弘が乗ってから伸び足倍増。
★三国26号機=初下ろしから出足系統トップ級に5/7下出卓矢で直線も急上昇。
★三国60号機=三島の指摘通り、弱めだった行き足が5/24梅木敬太から別次元に!!
こんな感じで上記のツートップはじめ、彼らが乗ったモーターたちは別物のストレート足に変身しながら暗躍しているわけだ。この直線アップ現象は地元・三国だけに限らず、たとえば私が津マスターズで自信の◎に推した58号機も、そのひと月ほど前に酒井俊弘が乗ってから節イチ級の伸び足に変身している(マスターズでは超出足型の石川真二が引いて大苦戦w)。こうして「福井支部のまくーーーるレーサー」と「三国の伸び――るモーターのゲージ」が全国のあちこちで伸び型モーターを量産しているとするなら、喩えは悪いが新型ウイルスのようなイメージではあるな。「人知れずにあちこちで暗躍する伸び型モーターの総本山が三国のピット」という私の憶測は、単なる妄想ではないと思うのだがどうだろう。
今日はだらだら長くつぶやいてしまったが、かくして三国モーターは伸び型フェチの私にとって「お宝の漁場」であり、その中でもトップの伸び足を誇る18号機は「宮島45、とこなめ37をも凌ぐ全国一の伸びーーーるお宝モーター」に認定している。そんな特別な思い入れのあるエースナンバー18が、どの選手の手に渡るのか?? 心の底から楽しみでならないし、「地元のエース光太郎が引いてまくり連発~涙の甲子園連覇」などという出来過ぎな光景もちょこっと想定しておきたい(笑)。
※モーター抽選結果は資料が手元に届き次第、速報形式でお伝えします!(photo/黒須田守、text/畠山)