BOAT RACE ビッグレース現場レポート

BOAT RACE ビッグレースの現場から、精鋭ライター達が最新のレポートをお届けします。

THEピット――奮闘するふるさとレーサーたち

 いきなり「頑張れボートレース辺境地の戦士たち」のコーナーです。終盤の時間帯、試運転をしている選手が何人かいたのだが、これが軒並み辺境地レーサーたちなのであった。

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 鹿児島県代表・松田竜馬!

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 高知県代表・片岡雅裕!

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 青森県代表・鹿島敏弘!

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 岐阜県代表・野中一平!

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 和歌山県代表・立具敬司!
 ボートレース場がない都道府県の選手たちが、レース間の水面を占拠していたのだ。今日、辺境地の戦士たちは苦戦を強いられた。菊地孝平(岩手)や西島義則(島根)など活躍した選手もいたけれども、これは銘柄級の選手たち。伏兵陣は結果に結びつけることができないでいた(片岡は勝ったけれども)。それもあっての居残り試運転、ということにもなるだろうが、ともかく彼らは初日の苦戦でうなだれているわけではないというわけである。

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 で、試運転を切り上げた面々を出迎えてエンジン吊りのヘルプを行なっていたのが、山形県代表・多田有佑や秋田県代表・高橋直哉、北海道代表・三浦敬太と、これまた辺境地戦士たちだったという。ボートレース場がない都道府県に住まわれているファンの皆様、故郷の誇りたる同郷レーサーは甲子園で頑張っていますぞ!

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 そうそう、僕は基本的に撮影可能エリアの規制線の内側で取材をしているのだが、ときどき選手のほうからここに近づいてきて声をかけてくれることもけっこうある(ということでフェイスシールド持参しております)。今日は三浦敬太が声をかけてきた。三浦はルーキー時代からピットで会うと挨拶をしてくれていて、また三浦の出身地である旭川のボートレースチケットショップに僕がよくイベントで呼んでいただいているという縁もあって、昨年の甲子園からはちょいちょい話し込むようになった。今日、三浦が話したのは「近況の迷い」。プロペラの方向性がまったくわからなくなってしまい、迷路に入ってしまったような状態だというのだ。それは自信喪失につながっており、弱気な言葉も口にしていた。ド素人である僕の言葉がどれだけ彼のためになるのかわからないが、この会話で何か吹っ切れるものが出てくればいいなと思った次第だ。

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 11R発売中、整備室で茅原悠紀と三浦が話し込んでいるのが見えた。茅原は手のひらを捻ってみたり、一部分を指してみたりしていて、どうやらプロペラ談義の様子。いや、談義というよりは、茅原が三浦にアドバイスを送っている光景、とみるべきだろう。東京支部と岡山支部、110期と99期、接点はほとんどない二人だが、もし三浦のほうから声をかけたのだとするなら、これは確実に迷路脱出のきっかけになるだろう。いずれにしても、その様子は三浦にとって非常に好もしいものと映った。畠山は北海道出身で、三浦の活躍を心から祈っている。この三国で突破口を得てほしいと取材班2人ともども応援しているぞ。

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 声をかけてくれるといえば、写真を撮っていたら森高一真が「クロちゃん!」と叫んだ。ちょうど森高にレンズを合わせていたのだ。
「クロちゃん、男ばっかり撮ってても面白くないやろ!」
 いや、そんなこと言ったって、今節は50人が男子レーサーじゃん。
「もっと女の足首とか撮らな!」
 はいぃ!? 福井の駅前にいる女子高生の足首写真を撮ってこいと? 明日は岩崎芳美と遠藤エミのケブラーシューズをたくさん撮って、森高に見せようかと思います。

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 あと、現在発売中の7月号で一時休刊となったBOATBoyについて、声をかけてくれる選手がけっこういます。残念がってくれたり、こちらの今後を心配してくれたり。まあ、一時休刊の理由というか真相みたいなものを聞きたいんでしょうけどね(笑)。ともかく非常にありがたいものであり、嬉しいものでもあります。今日は終盤の時間帯に永井彪也。永井は4月号の巻頭インタビューに登場してくれていて、わりと直近に関わってくれたこともあって、衝撃を感じたとか。なお、5月号以降はコロナの影響で巻頭インタビューが行なえなかったので、実は最後の巻頭登場が彪也くんなのであります(今のところ?)。なお、このブログがありますので、今後もSGをはじめとするビッグは皆勤の予定。選手の皆様、引き続きよろしくお願いしますね!(黒須田)