BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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THEピット――着々と準優へ

 準優組は、朝から粛々と決戦に向けての準備。今年初とかはいっさい関係なく、いつも通りのSG準優の光景がそこにはある。
10R

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①篠崎仁志……序盤の時間帯、係留所にボートがあった唯一の準優組がこの人。万全の態勢を整えるべく、朝から精力的だ。地元だけに、やはり気合は人一倍と見える。
②大上卓人……1、2Rあたりはわりとゆったりとしているように見えたが、3R発売中には水面へ。SG初準優だが、今のところ緊張している様子はない。
③徳増秀樹……熱心にプロペラ調整。3R発売中にいったん切り上げているので、そのあとは水面に向かうと思われた。
④毒島誠……プロペラ調整。屋外調整所のため、叩いている様子がたまたま目に入ったが、それほど強く叩いているわけではなく、微調整の段階ではないかと思われる。
⑤桐生順平……やはりプロペラ調整。整備室奥の調整室で作業をしているため、背中しか見えませんでした。
⑥興津藍……朝のうちに本体の点検を行なった様子(整備状況板に62号機が掲出されていた)。3Rが終わると、カポックを手にボートへ。着水している。

11R

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①石野貴之……大きな動きは見せていなかった。プロペラは外されていたが、本格的な調整はまだ先になるようだ。
②守田俊介……エンジン吊りでしか姿を見ていない。プロペラはボートに装着されたままで、今日もいつも通りのマイペースな過ごし方。
③馬場貴也……整備室奥の調整室でプロペラ叩き。表情は鋭い。
④前本泰和……2Rが終わると、ボートを水面に下ろしている。準優組では、着水は早いほうだ。
⑤菊地孝平……プロペラ調整。静岡同士だから当たり前ではあるが、やけに徳増との絡みを多く見かけている。昨日まではそれほどでもなかったのだ。
⑥岩瀬裕亮……着々とプロペラ調整。大上同様、SG初準優の緊張は見えていない。まあ、6号艇ということもあるだろうか。エンジン吊りでも率先して動いており、軽快な雰囲気と見える。

12R

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①寺田祥……余裕。今のところまだ何もしていないと言ってよく、プロペラも外されていなかった。絶好調のときの寺田はいつもこんな感じで、どうしても「このまま突っ走るだろう」と思えてしまうのだが。
②松田大志郎……いつものポジションでペラ叩き。いつものポジションとは、整備室奥の調整所の、入って数mあたりの場所。覗き込むといつも、松田の顔がそこに見えていた今節である。準優の日も変わらない動きということになる。
③湯川浩司……プロペラ調整。松田のすぐ近くで叩いていて、やはり今節は湯川の姿をそこで見ることが多いのであった。
④齊藤仁……プロペラ調整。3R発走直前、背中から「おはようございます!」と声をかけられて振り返ったら、仁さんでした。準優の日もバリバリ好青年!
⑤白石健……大きな調整をしていたわけではないのだが、やけにその姿を装着場で見ることが多かった。控室から自艇のもとへ。そこから整備室へ。そこからさらに控室へ。と、キビキビと歩いている姿を何度も見たのだ。3R終了後には着水へと向かっている。
⑥稲田浩二……整備室出入口の脇にもプロペラ調整所があって、稲田の今節のポジションはここ。この場所は「立ち打ち」というか、普通のテーブルの上に叩き台を置いて、立って叩いている選手が多い。峰竜太、秋山直之、茅原悠紀あたりも今節はよくこの場所で見ている。

 18名の動きをざっと記してみました。余裕がある選手は足にも余裕があるわけで、いずれにしても準優への準備を着々と進めている朝、ということ。特に目立った動きもないとも言えるわけですが……。

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 準優組以外で峰竜太。3R、田中和也の攻めに乗って、見事にまくり差しで突き抜けた。今節、4コースより外から自力で勝ったのはこれが初めて(昨日7Rの岩瀬裕亮=4号艇4コース1着は、平山智加フライングの恵まれ)。峰本人は当然それを知らず、伝えると「僕にしかできないことでしょ!」と胸を張った。ビッグマウス! もちろんあえて言っているわけで、こうして己を鼓舞し、さらにファンを盛り上げようとするのが、今の峰竜太の強さのヒミツでもある。(PHOTO/中尾茂幸 池上一摩 TEXT/黒須田)