BOAT RACE ビッグレース現場レポート

BOAT RACE ビッグレースの現場から、精鋭ライター達が最新のレポートをお届けします。

調整に力が入る2日目前半のピットから

●まだ物足りない?

f:id:boatrace-g-report:20210506131925j:plain

 1R、“ミスター紅白戦”こと吉川貴仁がイン逃げ快勝。タイム1分46秒9はここまでぶっちぎりのトップ時計。2着の片岡大地を3秒以上突き放す、素晴らしい快走であった。
 しかし、レース後にはすぐさまペラ室に飛び込んだ吉川。そしてかなりの強度でペラを叩いた。叩き変えてるのか、と思えるほどに。あれだけの勝ち方をしても、まだ足的には物足りない? ともかく、勝ってもまるで緩めることのない吉川なのであった。
●急げ急げ

f:id:boatrace-g-report:20210506132026j:plain

 1R5着の山下流心は、2走目が5R。中3レースしかない! ということでレース後は休む間もなく再着水。次への準備を始めたのであった。

f:id:boatrace-g-report:20210506132101j:plain

 2R2着の實森美祐も中3レース! 次は6Rだ。ということでこちらもレース後はあっと言う間にピットにあらわれて、ボートをリフトに運ぶのであった。
 で、今、目の前で5Rが終わったのだが、山下は2着。慌ただしいなかでもきっちり準備ができたということであろう。
●男女足合わせ

f:id:boatrace-g-report:20210506132240j:plain

f:id:boatrace-g-report:20210506132312j:plain

 試運転のすべてを見ているわけではもちろんないが、ふと足合わせに目を向けると、男子同士、女子同士の組み合わせが多いように感じる。これは過去のこの大会でも同様だ。書いている途中に水面を見たら、上田龍星と井上忠政が足合わせ。あ、上田龍星の相手が中村泰平に変わったぞ。
 4R発売中、原加央理と荒牧凪沙が足合わせ。珍しい男女の組み合わせだ。しかも支部はぜんぜん違うし(埼玉と福岡)、期も離れている(99期と122期)。実はこの時間帯、試運転をしている選手がそれほど多くなかった。たまたま走っていたのが原と荒牧の2人だけで、だったら合わせましょうか、みたいな感じだったのだろう。その後は係留所で情報交換も。なかなかレアな場面を目撃したという次第であります。
●ひとまず大丈夫そうです

f:id:boatrace-g-report:20210506132400j:plain

 4R、海野ゆかりが1マークで転覆。レース中にレスキューがピットに戻ってきたものだから、緊張感が走った。
 海野は左手あたりを気にしてはいたが、自力でレスキューを降りている。足取りは確かで、駆け付けた同期の岩崎芳美としきりに会話を交わしながら医務室へと向かっている。ひとまず大きなケガはないように見えた。先ほどボート交換のアナウンスがあったので、8Rの欠場はなさそう。団体戦で鬱憤晴らしだ!
●悔しい!

f:id:boatrace-g-report:20210506132546j:plain

 3R、1号艇の滝沢崚が先マイ逃走。井上忠政、栗城匠の格上が2号艇と3号艇にいて、人気もそちらに集まっていた中、意地を見せた格好だった。
 しかし、後続を離せないまま迎えた2周2マークで、井上に逆転の差しを許してしまう。さらには3周1マークで栗城にも交わされ、最終的に3番手。うーん、これは悔しい!
 ピットに戻った滝沢は、さすがに落胆した様子。エンジン吊りの間にも、顔をしかめたり、うなだれたりと、悔しさが次々と襲い掛かってきているようだった。こうした思いを繰り返して若者は強くなっていく。頑張れ!
(PHOTO/池上一摩 黒須田 TEXT/黒須田)