●皆さん気をつけて
2R、2番手を走っていた大瀧明日香が2マークを回ったあとに落水した。他との接触があったわけではなく、バランスを崩しての落水。艇が変な挙動をとったこともあり、かなり危険な落水に見えた。ピットでは悲鳴が巻き起こり、「危ない!」といった叫びも聞こえた。
幸いにも、大瀧の身体には異常がなく、ボートを降りたあとは小走りでカポック脱ぎ場に向かっている。その前には「選手異常なし」のアナウンスもあって、みな一様に安堵しているようだった。今日は9R頃に満潮を迎え、水面にはうねりも生じている。そのうえ、強めの風が吹いており、なかなかの難水面。選手の皆さん、ケガには気をつけて!
●最年長!
大瀧の落水で2番手に浮上したのは渡辺千草だ。どんな水面でも巧みに乗りこなし、間近で起こった危ないシーンにも動じずに2番手確保はさすがのベテラン。登番5000番台の出場している今節だが、最年長の年輪を発揮して、おおいに暴れてほしいもの。
レース後は、やはり大瀧の身を案じているような様子もあって、2着浮上を手放しで喜んではいなかった。また、難しい水面に苦笑いしている瞬間も。もろもろ複雑な心境ではあるようだった。ほんと皆さん、重ね重ね気をつけて!
●オープニングはメイちゃん!
1Rを逃げ切ったのは川野芽唯。前回の福岡クイクラ=2015年の覇者である。あれから6年も経つのか……というのはともかく、今年はシリーズ回り。前回は最終日最終レースだったものが、今回は初日1R1号艇である。
といった感慨は特に川野本人にはないのか、しっかり逃げ切ったあとには爽やかな笑顔も見せていた。先述の通り、なかなか難儀な水面であるが、さすが地元選手。というわけで、今年はシリーズの主役に!
●調整続く
前検からプロペラをビシバシ調整していた高田ひかる。しかしながら前検タイムは平田さやからに及ばずで、まだ思ったほどの伸びにはなっていない様子だ。というわけで、今日も朝から調整をしていたわけなのだが、ボートを整備室に持ち込んでいたのが少々気になるところ。整備室内のモーター整備状況を示す掲示板に「66」は見当たらなかったので、本体整備をしたわけではなさそうだったが、ペラ以外にも調整を行なっていた模様である。
で、5Rは5コースからじんわり伸びてまくりを放ったものの流れて3着。まだ本領発揮には至っていない。まだまだ調整は続くことになりそうだ。
●寒い!
予報通り、今日の福岡は寒い! 気温1℃だから、真冬である。ピットにいるとそれほどでもないが、水面には風も強く吹いているから、係留所で作業をしている選手たちはほんと寒そう! 薮内瑞希が自らの身体を抱きしめつつ、震えながらピットへと上がっていくのを見たときは、こっちまで思わず震えてしまったのでありました。そんななかでも作業の手を緩めない選手たち。ときどきは室内に入って暖を取ってくださいね!(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田)