先駆者トリオの底力
はい、レース場から管理解除、ＪＲ桐生の駅前ホテルの片隅で４Ｒからパソコンの実況画面をちまちま観戦してきた畠山です。本場の近くにいながらバトル水面を見れないって、めっちゃ変な気分！ 特殊環境ながら、やってることは皆さんとまったく同じでパソコン（またはスマホ）とニラメッコしながらせっせと舟券を買うばかり。11Ｒ・田口節子36号機の強さも、モニターで見てのとおり。この環境で偉そうなトピックスを書くのは不可能かつ不謹慎なので、今日は「チャーリー写真館」ってな感じで写真ありきに私なりの簡潔なキャプションを添えるとしましょ。
大荒れ水面での今日のキーワードは「若さの功より齢の功」で決まり！
１Ｒ５号艇・3188日高逸子
このレースはまだ現場の記者席で観戦できたのだが、還暦のグレートマザー、ヤバすぎるっしょ！ １Ｒの１マーク、26年～39年も年下のヒヨッコ後輩たちが恐る恐る落として回る中、５コースの逸子ママは波に煽られてトビウオのようにぴょんぴょん跳ねながらしっかりがっちりハンドルを入れてほぼ全速みたいなまくり差し!!?? こんな曲芸みたいなハンドルワークをやらかす60歳、やっぱこの人は『永遠のグレートマザー』なのだ。うーーん、凄い！
４Ｒ５号艇・3435寺田千恵
ちょうど本場⇒ホテルの部屋に辿り着いた直後にスタート。したらば５コースの選手が覗くわ飛び出すわ絞めるわまくるわ、大暴れ！ 「うわ、この５号艇って誰だっけ？」と出走表を見て納得。テラッチ30号機、パワーも半端ないけどこの極悪水面で果敢に絞めまくる特攻スピリットも半端なし。15年前に「追い風10ｍ、波高15cm」という超大荒れの徳山レディースチャンピオンで、道中大逆転で頂点に立った女傑の底力、実になんとも恐るべし！ で、後半10Ｒのテラッチ30号機は、私のすっとこどっこい『極撰』を嘲笑うように強烈な「抜き」で圧勝しました、とさ（涙）＞＜
５Ｒ３号艇・3618海野ゆかり
「百戦錬磨3000番台トリオ」の進軍は続く。このレースの肝は海野の絶妙なスタートで、３コースからふわりと起こしてすぐに握りっぱ、と思いきや、手前50ｍあたりで微妙にアジャストしてから再び握りっぱ（に見えた）。この早めのアジャストが功を奏して、同タイミングのコンマ12だったインの清水沙樹を１マークの手前で簡単にまくりきってしまった。「こういう水面ならこう攻める」という経験則が、48歳の身体に染みこんでいるような「同体スタート勝ち」だった。ああ、恐ろしや恐ろしや。
全国の読者におかれては「え、このシリーズって若くて可愛い子をみんなで愛でる大会じゃないの？」なんて思ってる方もおられるだろうが、勘違いもはなはだしい！ 女子レーサーの礎を築いたパイオニアたちがいたからこそ、この大会がある。そして、今節のパイオニアといえば、文句なしにこの「3000番台トリオ」なのである。嗚呼、この面々に山川美由紀姐さんも加わった「パイオニアカルテット」の調べを聴きたかったなあ。 などと書きつつ、せっかくの写真館なので若手のフォトジェニックも何点か紹介しましょかね。あれこれ能書きは垂れないので、純粋に『チャーリーズ・エンジェルズ』たちのスナップを見て想像を膨らませてくださいまし（笑）。
★緊急無理くり企画『チャーリーズ・エンジェルズ』第一夜
作品001『西岡姉妹』
作品002『真帆と瑞希』
作品003『小葉音・四季・波乙・萌』
作品004『ピットのおじさん達から大人気のなづき』
作品005『美穂と桃佳』
ってなわけで、明日からは東京・西馬込の自宅から、似たような感じでトピックと池上の力作名作傑作（エンジェルたちのスナップ＆ポートレート）をアップする予定です。うーーん、仕方ないけど、なんか書き足りないような……そだ、ボートレースとまったく関係ない余談だけど、先月公開の日本映画『さがす』、ありえないくらいの傑作です!! 近場で上映しているようなら、ぜひぜひご覧くださいね♪ え、「そんな一銭の得にもならん情報を書くな、ボケぇ」っすか。そうですか、そうですよね、たいへん失礼しました、そんじゃまた明日～～～。（photos/チャーリー池上、text/ジプシー畠山）
