BOAT RACE ビッグレース現場レポート

BOAT RACE ビッグレースの現場から、精鋭ライター達が最新のレポートをお届けします。

大村クラシック『前検を斬る!』

 大村クラシックの前検が終わりました。ほぼ無風&静水面の中で、圧倒的に良く見えた人機が一組だけ網膜に焼き付きました!

S級(抜群候補)

★長田頼宗=72号機

f:id:boatrace-g-report:20220315201045j:plain

 山田哲也の周年V~松尾昂明のVなど、直近の勢いそのままにスタート特訓の足色が半端なし! 特に2本目の助走をたっぷり取った3コースからのスリット足~伸び足が猛烈で、今日の全選手の中で唯一の【◎】を授けました。元より強力なストレート足に、松尾流の伸び足強化が合算した仕上がりか。さらに足合わせのターン回り~出口の気配も上々で「ターン回りも余裕」の殴り書き。いやぁ、とりうえず今日の時点では欠点が見当たらない鬼足ムードっすね、参った。

A級(上位候補)

★中野次郎=33号機

f:id:boatrace-g-report:20220315201114j:plain

 突出して見えた長田72号の班で、ただひとりしぶとく食い下がっていたのが次郎くん。特訓の1本目はインの次郎×アウト長田だけが出て行く感じで「インで負けない足」と走り書き。長田のパンチ力にはまるで及ばないものの、全体的に力強い足色で選手にマッチングしたパワーだと思います。

★椎名 豊=57号機

f:id:boatrace-g-report:20220315201202j:plain

 三島敬一郎も私もイチ推しの椎名57号、今日の感想は「わるない!」まで。足合わせでは上條暢嵩にじんわり伸び勝っていたし、スタート特訓でも内外問わずしっかり加速して主導権を握れる見え方でした。だがしかし、ちょっと長田72号の3コース残像が凄すぎて、「S」に及ばない足色でもありました。しっかりじんわり伸びる足。それでも、まくり怪獣・シーナにとって十二分に攻めきれるレベルのストレートとお伝えしておきます。

★遠藤エミ=68号機

f:id:boatrace-g-report:20220315201315j:plain

 手前味噌の練り込み注意ではありますが、軽量の女子3人の中でいちばんしっかり伸びて行った。順位をつけるなら【エミ・平高・守屋】。長田72号ほどの迫力はないにしても、どこかで一発あって不思議じゃない直線足でしたよ~。逆に深い起こしの2コースからはずり下がっていたので、現状は行き足~伸び寄りですかね。

★藤山翔大=48号機

f:id:boatrace-g-report:20220315201235j:plain 数字ワースト級の48号機ですが、お構いなしに伸び足をくっつけましたね。スロー2本はまったく出て行かず、最後の4カドのスリット前後は飛ぶように出て行きました。これぞ翔大流なのですが、明日は1号艇の一発勝負。それを踏まえてどんな調整を選ぶか。伸びをしっかり生かしたまま、赤岩や桐生あたりを入れての3カド勝負もあると思います。スタート展示、必見!!

 他では船岡洋一郎、山崎郡、羽野直也の行き足もゴキゲンに見えました。そうそう、翔大とともに伸びまくりが期待される菅章哉は、今日のところはさっぱり伸びず! 3号艇の明日はどんな仕上げにするか。チルトMAXのアウト勝負もあるかも??
 前検タイムです。

前検時計TOP10
①長田頼宗  6.76
②藤山翔大   6.81
③山崎 郡   6.84
 椎名 豊
⑤太田和美   6.85
 桐生順平
⑦山田哲也   6.86
 船岡洋一郎
 遠藤エミ
⑩林 美憲   6.87
 瓜生正義
 守屋美穂
 菅 章哉

 はい、一連の記事を書いてる途中で速報タイムが届きましたが、やはり長田が翔大をも凌いでブッチギリのトップ時計。果たして実戦での乗りやすさがどうか、ではありますが、とりあえずストレート足は節イチとお伝えしておきます。そのうち翔大、菅に抜かれる可能せても大ですが(笑)。

前検ワースト5
①磯部 誠 9.99
②新田雄史 6.97
③萩原秀人 6.96
④白井英治 6.95
 中島孝平
 下出卓矢

 コッチの常連の新田や中島などがいてあまり気にする必要はないと思いますね。ただ、V候補の白井がちょっとスリット付近で両サイドに出切られていた感があり、それがいちばんの心配かも。(photos/シギー中尾、text/畠山)