●3連勝!
2日目は6号艇も含む連勝。そして3日目、1R1号艇で逃げ切り! 秦英悟が3連勝の進撃を見せた。秦本人も笑顔があふれているが、出迎えた大阪勢もまたテンションを上げているようだった。後輩たちはもちろん、先輩の石野貴之もニコニコ顔で秦を称えている。先輩の弾んだ様子を見れば、秦はさらに目を細めて笑おうというもの。そのエンジン吊りは、なんだかとてもハッピーなものに見えたのだった。
●即整備
秦と対照的だったのが、シンガリに敗れた大池佑来。ここまで舟券絡みはなく、1Rも4番手争いには参戦したものの、結局6着だ。どうにも足が上向かない。そんな大池は装備をほどくとすぐにピットにあらわれ、ボートを整備室に運び込んだ。整備士さんと少し話し込むと、すぐさま本体整備に取り掛かる。今日は1R1回乗り、時間はたっぷりあるというのに、まったく休憩することなく、即整備に動いたというわけだ。ボートには「試」のプレートがつけられており、整備をして、乗って、また調整して、で今日一日を過ごす腹積もりのようだ。少しは上積みすることができるだろうか。
●即調整
大池と同じように、1R終了後休む間もなくピットにあらわれたのが中野次郎。こちらは2走目を7Rに控えているので、限られた時間でしっかりとペラ調整をしようということらしかった。なにしろ7Rは1号艇。必勝の一戦である。1Rは2着と尻上がりに着順を上げており、さらに勢いをつける白カポックとしたいところ。それにしても、次郎ちゃんも40歳ですか。その振る舞いは今でも実に若々しいのだけれど。
●力なく
2R、菅章哉がチルト1・5度に跳ねた。大村ではこれがマックスのチルト角度。持ち味を発揮してきたわけだ。しかしレースでは彼らしい伸びは見られず。展示タイムは出ていたのだが、結果には結びつかず6着に敗れてしまった。ここまでゴンロクを並べ、さすがに顔つきに力強さが失われている。エンジン吊りの際の様子は悄然としているようにも見え、気持ちが沈んでいるのがありありと伝わってくる。今日は7Rでもう一丁、チャンスがある。短い時間で少しでも伸びを引き出したいところ。
●不満あり?
2Rを勝ったのは池田浩二。3コースからまくり差しを突き刺した。ようやくスカッとしたレースを見せたわけだが、しかしピットにあがってきた池田の表情は決して晴れ晴れとしたものではなかった。むしろ厳しい顔つきになっており、感触にはまだまだ不満があるのだというような、やや苛立った雰囲気にも見えたものだった。安堵の思いはあるのだろうが、勝てばそれでもやもやが解消されるというわけでもない。先を見据えれば、さらなる上積みが欲しいということだろう。2走目は10R。そこまでにさらに調整を煮詰めていくことになりそうだ。
(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田)