BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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後半ピット/ゲージを擦る男

 地元の寺田千恵と金田幸子が、ピットのど真ん中で何やら親密に言葉を交わし合っている11R直前のピット。テラッチは9Rを豪快に逃げきって準優確定。金田はまだ12Rを残しているけど「無事故完走で当確」ということで、ふたりの周辺からはゆとりのオーラが放たれている。

 でもって、11Rは同じく地元・岡山支部の田口節子クイーンが仁王立ちの逃げを決めてみせた。ピットに帰還した節っちゃんは破顔一笑かと思いきや、なんとなく目の奥底に暗い影が宿っているような。それがパワー面の不安なのか、準優が近づいてきての心境の変化なのか、まったく分からないが、明らかに昨日までの屈託のない笑顔とは違う感じがあった。
「ねえねえ、節子はんの表情から、なにか分かりませんか?」
 クイーンの表情をパチパチ取り終えたチャーリー池上先生に尋ねると、節子はんと仲良しの先生は静かに首を振ってみせた。
「いえいえ、乙女心はいつまでたっても分かりませんよ」
 そんな哲学的な回答、いらんわーーーい!

 でもって11R終了後、すでに準優当確ランプを点している『ミスター紅白戦』こと吉川貴仁に、昨日から気になっている素朴な疑問をぶつけてみた。
――吉川さん吉川さん、吉川さんって昨日も今日も2日連続でゲージを擦ってましたよね。その意図するところを教えてください。なにぶん、ピットに不慣れなものでして。
吉川「そうなんですか、わかりました、まず昨日も今日もゲージとしてのベースは一緒なんですよ。一緒なんだけど、ちょっとアクセントを変えるっていうのか、(右手をプロペラに見立てて握ったり開いたりしつつ)こうしてみたり、こうしてみたり、それでちょっとちょっと変わってくるんです」
――それって、吉川さんの場合は特にストレート系ですかね。
吉川「あ、それもありますけど、直線を良くするとピット離れがダメになることが多いんですよ。でも、今日はちょっと直線そのままバナレも良さげな感じがあったので、擦っておこうかな、と」

――おお、それは重要な部分ですね。今節だけじゃなく、この先まで見通してのゲージ擦りなんですね。
吉川「もちろん、そうです。今後、どこかでこのゲージが生きるかもっていうことで擦るわけです」
――同時に、今節の明日以降にも役立てようと。
吉川「はい、はい、明日に生きるかも、です」
――ということは、もう今節はバナレくらいしか不安点がなくて、現時点のままでも準優で十分に通用するって考えてよさそうですね。
吉川「はい、その手ごたえはあります。あ、言わせましたね~~っ!(笑)」
 べつに誘導尋問にハメたわけではないのだけれど、偶然にも準優への確かな手応えを知ってしまった夕暮れの児島ピットでありました。

 さてさて、今日の夕刻もバタバタなので、忙しい時のスペシャル上げ底企画「私は誰でしょう?」の上級編をお届けしまーす。

クイズ・私は誰でしょう? 上級編

①このイラストだけで分かった人がいたらば、天才か超能力者だあっ! ヒントはこの写真で見えない部分に『TEAM YAMAKOooo』という謎のチーム名がプリントされてまーす。これでかなり絞れたt!?

②見える部分は『ゴン攻×』。おっと、このコピーって初日のリモート選手紹介である支部のルーキーふたりが力強く口にした気が……それが分かればニコイチの確率になりますなぁ、ゴン攻×します!!

③おお、瓜二つというより、まったくオソロのペアジャンパーを纏っております! これも支部が分かれば芋づる式に……??

④こ、これは難しいぞ!! 謎の数字『344』とはいったい何者なのか、いや、その前にこの数字をどう読むのか。それが分かれば、かなり持ち主は絞り込めるのですが……大ヒントを差し上げましょう。『344』はあの都市の名前なのであります!

⑤最後は上着じゃなくてパンツの模様。うーーーん、なんかヘタウマで確信はできないけど、このキャラクターってあの世界的に有名なあのゲームの住人なのかな。さて、そんなメルヘンな持ち主は……??

※答は明日の朝の『5日目!』で公表しまーす。ではでは♪
(photos/チャーリー池上、text/畠山)