BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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からつグラチャンTOPICS 初日

からつ大穴パターン

 出たーーー、初日からいきなり1191倍のギガ配当が炸裂だぁ!!
★初日の1着枠=①①①②①②⑤①②②①⑤
 今日のからつ水面はSGらしく、からつらしく、第1Rから①&②がずんずんアタマで突き抜けたのだが、7Rでその法則が破壊された。大波乱のレースを作ったのは、4カドの磯部誠28号機。スリットではちょい覗いた程度だったが、そこからの行き足が半端ない。あっという間にカド受けの平山智加を飛び越え、直線がひ弱な2コース上條暢嵩も軽々と突破し、伸びなりインの篠崎元志にも襲い掛かった。

 ここで磯部28号にもうひと伸びのパンチ力があれば突き抜けたはずだが、元志の伸び返しも上々で迎撃態勢が完成。基本ブルファイターの元志がピンポイントで弾道弾を放ち、2艇揃って真横へと流れ去った。ふたりにとっては激痛の大競りも、こういう気合と気合がぶつかり合う肉弾戦には「天晴れ」を贈りたい。たとえ私の舟券【④-⑤⑥-全】が一瞬で紙屑になったとしても(苦笑)。
 激闘の1マーク。私の半端な舟券を嘲笑うように、磯部をマークしていた⑤永井彪也と⑥深谷知博がズボズボと差し抜けてゆく。あっという間の⑤-⑥決着に、人気の盲点だった③平山智加も粘り込んで、最終隊形は法外なウルトラ大穴フォーカスとなった。

 今節は先の宮島オールスターとは違って超伸び型に特化する選手は不在だし、猛烈に前付けする選手も少ないため、明日以降も人気サイドの①や②が優位を築くことになるだろう。ただ、そんな一見平穏なシリーズだからこそ、「強引にセンターから絞めまくりに行く選手がいるだけで、配当が恐ろしいほどに跳ね上がる」というリアクションも肝に銘じておきたい。その引き金になりそうな人機を挙げるなら、磯部28号機、石野貴之53号機、松井繁11号機、山崎郡50号機あたりか。

 また、現状はパンチ力不足でも、ストレート足を上積みした時の今垣光太郎、徳増秀樹、稲田浩二、湯川浩司、菊地孝平あたりも常に警戒の目を光らせておくべきだろう。
 そんな感想も踏まえつつ、初日終了時点のパワー鑑定をざっくり記しておこう。

独断パワー評価
★磯部 誠=A+【出B・直S+】直線強烈も「手前は終わってるw」(本人談)
★上平真二=A【出A・直A】全部の足が強く素晴らしい追い上げパワー。
★秦 英悟=A【出S・直B】からつ巧者が早くも出足を鬼レベルに!
★石野貴之=A【出B・行S】スリットパワー強力も、ピット離れ一息?
★羽野直也=A【出A+・直B+】早めのシャフト交換で急上昇
★松井 繁=A【出B・行S】前半ドカ遅れもスリット足脅威
★前本泰和=A【出A・行A】前検より手前に寄せてらしい調整
★秋山直之=A【出A・直A】不気味な伸び足にサイドの掛かりもしっかり

 以上の8選手が上位~抜群レベル。今日になってビックリしたのは秦英悟と羽野直也の出足系統で、これはモーターの潜在能力というより「それぞれの調整がバッチリ当たった」と考えたほうが理に適っているのではなかろうか。

 他では、ストレート足は上位の中野次郎と山崎郡、前検より行き足が大幅アップした太田和美、機歴より安定パワー感じる菊地孝平、追撃足に見どころあった深谷知博なども目を惹いたが、中堅上位までか。昨日よく見えた茅原悠紀は10Rの道中で接触あり、エンジン不調をきたした新田雄史ほどではないもののちょいと心配な初日ではあった。

 一方、ワースト級と思われるパワーは大上卓人で、これは断然レベル。大きな整備でどこまで立て直せるか、おそらくクランクシャフトなどの領域まで踏み込む必要があるだろう。
 大上ほどではないが、今垣光太郎、寺田祥、上條暢嵩、守田俊介あたりも劣勢で、異変のあった新田も含めてしっかりと経過を観察しておきたい。

 そしてそして、今節のV戦線に大きな影響を与えそうな【瓜生正義41号機】は、ドリーム戦で逃げきれずに2着まで。まずは1マークの出口で②平本真之に差され、さらに5コースからまくり差した池田浩二にもバック直線で差し抜かれ、道中の捌きで2着を取りきるのがやっとだった。瓜生41号の出足系統を卑下すべきか、池田27号機の底力(←三島の第五傑)を賞賛すべきか、その両方なのか……私はまだその結論を出しきれずにいる。(photos/シギー中尾、text/畠山)