BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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とこなめダービーtopics 初日

恐るべき怪記録!?

 逃げ逃げ逃げ逃げ逃げ逃げ逃げ逃げ逃げ抜き逃げ逃げ。
 スゴイものを見た、というか見せられた、というか見せつけられた、というか……。なななんと、開幕戦の1R①本多宏和から12Rドリーム戦①毒島誠まで、インコースが怒涛の12連勝!!!!!!!!!!!! プライベートではほぼ①アタマを買わない自称穴党の私にとって、地獄のような光景を目の当たりにしてしまった。ほぼ間違いなく、SGの初日では初の『イン・パーフェクト』だと思うぞ。

 ただ、一連のピットアウト~1マークの攻防を見る限り、外の5艇が手をこまねいていたわけではないのですよ。あの手この手でイン選手を脅かしたはずなのに、外枠の深川真二や江口晃生、赤岩善生、前本泰和、守田俊介、再び深川がゴリゴリオラオラ前付けに動いても、瓜生正義が目の覚めるような5コースまくり差しを突き入れても、今垣光太郎が4カドから強引に絞め込んでも、守田がコンマ00のキワまで踏み込んでも、ついぞインコースの牙城を崩すことはできなかった。いやぁ、こんだけ外艇がゴリゴリ動いてのイン・パーフェクトは、ある意味とんでもないミラクル決着という見方もできるだろう。
「もしかしたら、今節はこのままイン72連勝ですかね」
 ドリーム戦の直後、チャーリー池上が茶目っ気たっぷりにこんなセリフを吐いたが、冗談と受け止めていいのだろうか……自称穴党としては、この忌まわしい珍記録が一刻も早く途切れてほしい、と切に願うばかりだ。

 ってなわけで、今日のレースに関してはあまり書くことがない(書きたくない??w)ので、私なりの初日のパワー鑑定を記しておこう。まず、「三島敬一郎・十傑」でイチ推しの関浩哉63号機は、やはり全部の足が強力な節イチ候補だった。まず前半3Rは⑥深川の前付けをブロックしての背筋が寒いイン戦。だがしかし、外の5艇を半艇身ほど置き去りにするスタートで主導権をGET。さらに、そこからの行き足が超ゴキゲンで、1マークまでに軽く1艇身は抜け出していた。あとは余裕たっぷりにターンマークを先取りし、ターン出口で1着を決め込んでいた。
 後半9Rは追撃足でウムムムと唸らせた。1マークは5コースから差し場を殺されてバック5番手あたりに。そこから2マークは最内くるりで3番手に浮上。圧巻は2周1マーク、先行する福来剛に対して「強ツケマイと見せかけ、鋭角に舳先を内に切り込んで一撃の差し抜け」という離れ業で2番手を取りきった。

 なんちゅうターンやねんっ!!??
 記者席もどよめく神業。もちろん、このアクロバティックな差しにシンクロした63号機も「あっぱれ」だったが、関浩哉本人の動体視力×条件反射も大絶賛に値する。最近の関が8点前後の勝率を叩き出しているのは、単に「プロペラが当たってる」とか「モーター抽選運がいい」とかではなく、レーサーそのものが超一流選手へと覚醒していると見るべきだろう。そんな真一文字の伸びシロ×63号機の抜群パワーが最終日までどんな核反応を起こし続けるのか。心の底から楽しみでならない。
 

 一方、前検で関63号とともに【S】指名した山口剛29号機は、ドリーム戦の4カドから二番差しが届かず4着まで。ただ、昼のスタート特訓もスタ展もスリット近辺で非凡なパワーを連発しており、やはりストレート足はトップ級と再認識することができた。タラレバだが、本番ももうワンテンポ遅らせてスリット全速で通過したら、まったく別物の1マークが見られたことだろう。逆に、ターン回りでは引き波に乗って何度も滑るシーンも目の当たりにしたから、現状の出足系統は中堅に毛が生えた程度か。そのあたりを加味すれば、現状のトータル足は隙のない関63号機が一枚上手と考えていいだろう。

 他では、三島・第二席に推された河合佑樹60号機! いやぁ、前検では他と一緒くらいの見え方で「?」とした私だったが、10Rの実戦足はやはりタダ者ではなかった。1マークは6コースから5本の引き波をスーーッと乗り越えて(飛び越えて、がより正確かも?)、バック直線は悠然と3番手進出。さらに2マークの旋回で2番手に肉薄したが、2周1マークは濱野谷憲吾8号機の切り返しを喰らって一気に5番手まで後退してしまった。
 だがだがしかし、そこからの猛追パワーは文字どおりの鬼レベル。あっという間に4番手に浮上し、さらに3番手の憲吾8号機を追って追ってゴールでは「クビ差」あたりまで追いつめていた。相手が相手(憲吾8号機もかなり良さげだ)だけに迫力満点のボートチェイスだったし、トータルパワーではわずかに8号機より上に見えたのだがどうだろうか。

 それから、7Rの大外枠からポンと勢いよく飛び出した井口佳典のピット離れ、6秒60という今日イチの展示タイムを叩き出した菊地孝平(最近のキクパターンではある)、イン12連勝の中でただひとり「抜き」まで追いつめた深川真二のストレート足……これらは即座に穴舟券に直結する可能性があるので、スタート展示から警戒を深めておきたい。あ、もちろん赤岩善生のオラオラ前付けも!(photos/シギー中尾、text/畠山)