BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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蒲郡の真新しいリニューアルピット!から

 ひさしぶりに蒲郡に来てみたら、ピットがリニューアルされていた! 以前は昭和の香り漂う、味があってどこか居心地のいいピットだったが、まっさらなピットは白壁で清潔感あふれ、しかも半屋内になっていて今日の寒風を遮ってくれる。これはこれで快適だなあ、と思いつつ、しかしレイアウトもがらりと変わっていたのでまずは居場所を探るのにうろついてしまうという有様でもあった。白壁が照明を反射するので、かなり明るくも感じますね。

 今節は5000番台の若手も多く、登番が若い刑部亜里紗や宮崎つぐみ、川井萌、野田彩加らが駆けまわって新兵作業をしていたのだが、居場所を掴めないデヴのおっさんはその導線に立っていたり、わざわざ幅員の狭いところに陣取っていたりして、ずいぶん邪魔しちゃったんじゃないかなと反省。鈍臭くてほんとすみません! 明日からはさらに細心の注意を払いつつ取材します。

 以前より明るさがあるからだろう、整備室の様子はずっと確認しやすくなった。ドリーム組1班のタイム計測とスタート練習のあと、高田ひかるがさっそく本体を割っていたのもあっさり視界に入ってきている。いきなりバラした、といっても、高田の場合は半ばルーティン。超絶伸びを引き出すために、ペラだけでなく本体も扱うのが流儀である。もちろん、実は感触いまひとつという可能性もあるにはあるが、整備していたからといって決してネガティブな状況とは言い難いわけである。

 一方、細川裕子と水野望美、地元勢二人がいきなり本体を割ったのは、ちょっと心配だ。細川は髪の毛を後ろに束ねての整備で、なんだか鉢巻巻いての本格作業、といった雰囲気にも見える。水野は整備士さんと話しながら機歴簿をチェックしつつの整備で、どこに手を加えるかを熟考している様子だった。今節の主役を担うべき2人でもあるので、明日の気配には注意を払いたい。

 地元でいえば、宇野弥生はやや余裕の振る舞いに見えた。整備室が見やすい代わりに、プロペラ調整室は死角が多かったりもする新ピット。宇野がペラ調整をしている姿は確認できていないが、ただほとんど人っ気のない装着場でゆったりと前節の出走表を眺めているあたり、急ぎ調整の必要がない様子と見えたのだった。見た目の雰囲気としては悪くない感じ。

 余裕そうに見えたのは、好機を引いた大豆生田蒼も同様。まだ整備室やペラ室に選手の姿がかなり多く見られるなか、早々に控室へと引き上げていったのだから、おそらく好感触の前検だったのでは、と見受けられた。畠山がどう見立てているかも、合わせてチェックしてみてください。

 そうそう、守屋美穂は新ペラになる(なった)ようである。ドリーム組はインタビューや記者会見をこなさねばならなかったのだが、そのいずれにも守屋は大急ぎといった感じの駆け足で向かい、駆け足でペラ室へと戻っている。相当に慌ただしい様子なのだ。間違いなく新ペラ調整に忙しい、ということだ。ドリーム戦までは時間がたっぷりある明日、守屋をペラ室で見かける姿を多く見ることになりそうだ。(PHOTO/池上一摩 TEXT/黒須田)