最後に笑うのは??
昨日はパワー関連の記事をあげたので(最後に2日目終了時の改訂評価をアップします)、今日はちょっと側面から攻めてみたい。まずは、私が月刊『BOATBoy』2月号に寄せた“予言”を再掲しておこう。(以下、太字部分)
オーシャンカップ 7/23~28(大村)
【過去10年の優勝者のGI・GⅡ優勝数】
2023 羽野直也 1V
2022 椎名 豊 1V
2021 濱野谷憲吾 1V
2020 峰 竜太 2V
2019 瓜生正義 1V
2018 毒島 誠 0V(準V2回)
2017 峰 竜太 1V
2016 石野貴之 1V
2015 石野貴之 2V
2014 吉田拡郎 1V
※選考期間中のGI・GⅡの優勝数
【2023年・児島大会の優出メンバー】
①羽野直也 1V
②磯部 誠 1V
③桐生順平 2V
④茅原悠紀 1V
⑤池田浩二 0V(準V2回)
⑥馬場貴也 1V
※選考期間中のGI・GⅡの優勝数
選手間で「イン最強」と謳われる尼崎グラチャンの次は、ファンの間で「イン最強」と知れ渡っている大村開催ダァーッ!! もちろん、この大会も1-2-3展開が多発するとして、別の切り口から迫ってみよう。
オーシャンカップはGI・GⅡで活躍した選手が集結する大会だ。毎年、「全体の半分ちょいが選考期間に記念優勝vs半分弱が優勝なしでポイント積立参戦」ってな構図なのだが、直近10年の優勝者はほぼほぼ優勝組が独占。唯一例外の毒島誠にしても、選考期間に準V2回で合わせ技一本的な存在だった。
で、去年の児島大会にしても【GI・GⅡ優勝組29人×優勝なし組23人】という比率に対して、優出メンバーはやはり優勝組が5人と圧倒。もちろん、優出した彼らの節間成績が悪いわけもなく、「この大会は選考期間にしっかりGI・GⅡを獲りきった勢いのある選手を狙い撃て」が有効な舟券作戦になりそうだ。ただし……?
★畠山シュー長のお告げ
――いやはや、記念の優勝組vs積立組に分類して調べたのは初めてなのだが、こんなに優勝組が圧倒しているとは思わなんだ。今年の大村大会も、選考4Vの峰竜太や3Vの山口剛が大暴れすることだろう。本命党はイン最強水面で、そんな銘柄級の①アタマを買い漁っていただきたい。
だがしかし! 去年の児島オーシャン=万舟18発の1着選手のうち、半分の9発は劣勢なはずの「積立組」だったのだ。今年もまた、多くの積立組がアタマ突き抜けで下剋上の大万舟を演出するだろう。
長々と転記したが、ざっくりまとめると「オーシャンカップのV戦線は選考期間中にGI・GⅡを優勝した選手の独壇場。一方、万舟路線の1着は記念Vのない積立組が暗躍」ってな感じか。で、今年の52選手を分けると、なんと26人vs26人の真っ二つ!! 選考順位の高い順に並べてみよう。
GI・GⅡ優勝組 vs 0V積立組
峰 竜太(4V) 坪井康晴
菊地孝平(3V) 丸野一樹
山口 剛(4V) 吉川元浩
吉田拡郎(1V) 赤岩善生※
茅原悠紀(1V) 小池修平
関 浩哉(1V) 魚谷智之※
上條暢嵩(2V) 寺田 祥
馬場貴也(1V) 篠崎元志※
西山貴浩(1V) 中島孝平
片岡雅裕(1V) 平本真之
新開 航(1V) 宮地元輝
池田浩二(1V) 白井英治
遠藤エミ(1V) 深谷知博
湯川浩司(2V) 石野貴之
島村隆幸(2V) 松井 繁
中田竜太(1V) 今垣光太郎
瓜生正義(1V) 船岡洋一郎
長田頼宗(1V) 森高一真
山本寛久(1V) 毒島 誠
磯部 誠(1V) 土屋智則
原田幸哉(1V) 齊藤 仁
藤原啓史朗(1V) 吉田俊彦
枝尾 賢(1V) 佐藤 翼
椎名 豊(1V) 河合佑樹
田村隆信(1V) 福来 剛
渡邉優美(1V) 羽野直也
※はGI・GⅡの準V×2回以上
過去10年のオーシャンカップは、すべて左ライン26人か右ライン※3人の中から優勝者が出現している。今年も同じパターンなら、今をときめく毒島誠と土屋智則の群馬コンビは優勝できないことになるのだが、どうだろう。
でもって必然か偶然か、2日目に外枠から大暴れした選手たちも、ほぼほぼ左ラインのエリート組だった。まず、2Rの④山口剛は4カドの最内差しから、強烈な出足(自称「キノピ仕様」)でバック先頭に立ち、そのまま独走状態に持ち込んだ。
「キノピオ仕様が完璧に仕上がったので、6号艇の後半は進入から真剣勝負します!」
レース後、ファンの前でこう宣言した山口は、公約どおり3コースまで潜り込んで2着をGET。確かに、誰が見ても超抜出足と判別できる2走だった。
4Rでは、6号艇6コースの峰竜太が大技を決めた。4カド今垣光太郎の怪獣まくりに素早く連動し、最内差しからスルスル伸びて2マーク先制。出口の押し足も素晴らしく、そのまま今垣らを寄せつけずに無傷の2連勝を飾った。
「出足と行き足の繋がりが凄く良かった!」
レース後に謳いあげたとおり、相棒の61号機は早い段階で仕上がりつつある。後半9Rは流行語「4カドの峰」で5着に敗れたが、節間8.00=揺るぎないV候補とお伝えしていいだろう。
続く5R、昨日のドリーム戦で2番手からズルズル4着に敗れた菊地孝平が、5コースから捲土重来の1着GET! 4カド新開航の絞めまくりで展開の利もあったが、キャリアボデー交換などで機力の上積みも感じられた。
「ストレートは昨日よりはるかに良くなりました。でも、出足が、出足が来ない。ターンマークが近づくたび、しんどかった」
その課題を克服しきれず?、11Rの菊地はイン戦で3着に敗れたが、ワースト級に見えた昨日よりは明るい材料が増えた印象ではあった。
こうしてドリーム戦士3人が大技を決める一方、右ラインの積立組で奮闘したのが土屋智則だ。10Rの4カドから二番差しでバック最内を突き抜け、イン松井繁らをまとめてやっつけた。無傷の2連勝で「積立組のエース」と呼ぶべきだが、直前にSGを制した男だけに純粋な“積立組”とはちょっと違う気が……?(苦笑)
2日間24レースを終えての両軍の勝ち星を記しておこう。
優勝組15-9積立組
なんかレディース&ルーキーズみたいっすね(笑)。さてさて、明日はどうなりますことやら??
最後に、昨日の独断パワー評価の改訂バージョンをば。
昨日⇒今日の鑑定
◎深谷知博52号機=【出A・直A】⇒【出A・行S↑】
◎山口剛18号機=【出A・直B+】⇒【出S↑・直A↑】
★渡邉優美75号機=【出A+・直A】⇒【出A↓・直A+↑】
★上條暢嵩68号機=【出A・行A+】⇒据え置き
★吉田拡郎11号機=【出B+・直A+】⇒据え置き
◎峰 竜太61号機=【出B+・直A】⇒【出A↑・直A】
◎新開 航46号機=【出A・直B+】⇒【出A・直A↑】
★佐藤翼34号機=【出A・直A】⇒据え置き
▼坪井康晴62号機=【出A・行A+】⇒【出B↓・行A+】
▼藤原啓史朗43号機=【出A・直A】⇒【出B↓・直B↓】
▼船岡洋一郎=【出A・直A】⇒【出B↓・直B↓】
▼吉川元浩27号機=【出A・直A】⇒【出B+↓・直B+↓】
◎は上昇パワー、★は昨日と同レベル、▼は下降パワー
tos/シギ―中尾、text/畠山)