BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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トライアル1stダイジェスト 第2戦

地元の勝負手

11R 並び順
①土屋智則(群馬)11
②西山貴浩(福岡)18
⑤上條暢嵩(大阪)22
④宮地元輝(佐賀)22
⑥河合佑樹(静岡)28
③平本真之(愛知)22

 このレースの“主役”は、ある意味「ピット離れ」だったかも知れない。スタート展示では宮地だけが凹んで入れてもらえず、123/564の変則隊形。いざ本番は、こんなもんじゃなかった。宮地ではなく平本がドカ遅れて大回り⇔宮地も少し後手を踏んだところ、昨日からピット出の良かった上條がスッと覗いて3コース奪取。

 このイビツな相乗効果で、最終隊形はほぼ横一線の125463オールスローとなった。戦前にこの並びを正確に予想できた人は、果たしてひとりでもいただろうか。そして、3~5コースのシャッフルが着順に与えた影響は計り知れないものがある。

 まず、スタートをバチッと決めた土屋が逃げて、同期の西山が小回りで差しての1-2隊形は大方の予想通り。だが、その外、3コースから豪快な握りマイで攻め込んだのは、平本ではなく上條だった。6コースに甘んじた平本は、地団駄踏んで上條を見ていただろうか。

 バック直線で瞬く間に1-2-5、つまりは進入コースどおりの隊列ができ上がる。逃げて差して握って。これはこれで平穏な1マーク。ただ、上位3人にはそれぞれ異なる勝負駆けの思いがあったはずだ。逃げきれば26点で文句なしの当確となる土屋。2着だと19点でかなり厳しい相手待ちになる西山。3着だと20点で微妙な相手待ちになる上條。

 西山と上條は「このままじゃ苦しい、もうひとつ先へ!」という点では一致していたか。そして、その願望を満たしたのは、同期の土屋を西山ではなく、西山を追う上條だった。
 2周1マーク、まさしく乾坤一擲の切り返し!!
 地元の水面や形状を知り尽くしている上條のそれはタイミング、角度、スピードともに完璧で、外から抱いて交わそうとした西山を一瞬にして抜き去った。西山の油断と見るファンもいるだろうが、私は上條の大ファインプレーとしてこの奇襲を称賛したい。
 6人の着順と総合ポイントを記しておく。
 1着・土屋26点、2着・上條21点、3着・西山18点
 4着・河合16点、5着・平本22点、6着・宮地18点

王者の不覚

12R
①関 浩哉(群馬)14
②松井 繁(大阪)12
③菊地孝平(静岡)12
④佐藤 翼(埼玉)10
⑤瓜生正義(福岡)11
⑥定松勇樹(佐賀)10

 ピットアウトから乱戦だった11Rと打って変わって、こちらは超穏やかな枠なり3対3。ここは住之江、これはこれでコースの利が大きくモノを言う。やや劣勢なスリットからしっかり伸び返した関が逃げ、外(特に瓜生の全速まくり差し)をブロックしながら差した松井が2番手を取りきり、3コースの握りマイがやや流れた菊地も無難に3番手をキープした。

 住之江らしい123ダァ、猪木決着か。
 そう決め込んで脳内で各選手のポイントを弾き出そうとしたとき、波乱が起こった。1周2マーク、王者・松井がまさかの振り込み転覆。直前、松井に相応のプレッシャーを与えたのは外の菊地ではなく、最内から鋭く伸びていた定松だったか。昨日もデッドヒートを繰り広げた若き伏兵を握って交わそうとした瞬間、艇尾がイビツに浮き上がった。

 まさか!
 思った瞬間には、私の眼前で横転していた。王者らしからぬ大ボーンヘッド。菊地と定松はその脇をギリギリ通り抜けて事なきを得たが、後続の瓜生がモロに乗り上げるなどの多大な影響を残して実質的なレースは終わった。もちろん、4年ぶりに住之江に舞い戻った王者のグランプリも……(レース後に公傷帰郷)。
 1着・関26点、2着・菊地26点、3着・定松22点
 4着・佐藤16点、5着・瓜生17点、転・松井-7点

 そして、両レースの結果を受けて、新たなるステージの枠番が決定した。(photos/シギ―中尾、text/畠山)

トライアル2nd 第1戦

11R
①毒島 誠(群馬)
②桐生順平(埼玉)
③池田浩二(愛知)
④菊地孝平(静岡)
⑤平本真之(愛知)
⑥定松勇樹(佐賀)

12R
①馬場貴也(滋賀)
②茅原悠紀(岡山)
③峰 竜太(佐賀)
④土屋智則(群馬)
⑤関 浩哉(群馬)
⑥上條暢嵩(大阪)