
クイーンズクライマックス出場の12名がやって来た。一番乗りは遠藤エミだったようで、12時には蒲郡に到着していた模様。やっぱり遠藤のレース場入りは早い。13時前には12人全員が揃って、それぞれが前検日の動きを粛々と行なっている。
レース場入りして私物検査を終え、管理下に置かれれば、シリーズ組とも接触はOK。さっそくペラゲージを調整所に運び込む選手もいて、その途上で「おはよう!」「よろしくお願いします!」とシリーズ組との絡みが見られている。

蒲郡の前検日といえば、メッセージボードを持っての撮影が恒例で、ホームページなどでその写真を見ることができる。クライマックス組の12人もその撮影を行なっていて、渡邉優美が描いているところに遭遇した。描きながらこちらに気づいて、「おはようございます!」と声をかけてきた渡邉。顔つきはかなりスッキリとしており、この大一番に臨もうという高揚感がうかがえる。

同じような雰囲気を感じたのは西橋奈未。ゲージを運んでいるところで顔を合わせたのだが、この舞台に駒を進められたことへの充足感のようなものもあるのだろう。明日になればどうなるかはわからないが、大一番への緊張感のようなものはまるで感じられなかった。SGも経験しているわけだし、年間の女子の総決算とはいえ、カタくなるようなところはなさそうだ。

13時45分に身体検査が始まって順次行なわれると、14時には装着場の奥のほうに設けられた特設会場に全員集合。前検日には必ず行なわれるもろもろの説明と、そしてボート・モーター抽選が行なわれた。ちなみにこの会場は明日明後日は枠番抽選の会場ともなる。選出順位順に抽選は行なわれ、一番手の遠藤エミが64号機をゲット。地元の宇野弥生からは「早いよ~~~」と野次が飛び、しかし遠藤はキョトン。どうやらモーターの情報をいっさい仕入れずに臨んだようで、あとで「いいのを引きましたね」と声を掛けたら「ぜんぜん知らなかった」と爆笑していた。自然体で好モーターをゲットしたわけか。ちなみに三島のオススメモーターのなかではクライマックス組では第2席の好機である。

三島がS評価を授ける18号機は7番目に引いた平山智加が引き当てている。平山もあまり情報を気にしていなかった様子で、平高奈菜に「いいじゃん」と言われて「そうなの!? よし」と微笑んでいる。
なお、上位6基については別記事で三島の評価も記されていると思うので、それ以外の三島評価は上位から
渡邉優美72号機=A/藤原菜希29号機=A/浜田亜理沙54号機=A
三浦永理65号機=B++/川野芽唯11号機=B++/海野ゆかり24号機=B++
いきなり好機を得た遠藤とは対照的に、2番手で引いた三浦はこのなかではやや劣勢気味のモーターを引いていたわけだ。

抽選が終わり解散が告げられると、会場のすぐ脇に置かれていたボートを各自が自身の艇番とともに手にして、装着場の思い思いの場所に移動している。それから控室に向かい、素早く着替えを終えると、いざ作業開始! いよいよ戦いが始まったわけだ。ここから大晦日に向けて一気に加速!

そうしたなかで、シリーズ組はいつも通りの動きを粛々と行なっている。今日は風が強めで、なかなか厳しい気候なのだが、そんなことも関係ない。1Rのスタート展示が始まる前にも続々と選手たちは水面に降りていくし、係留所からペラ調整室に走って飛び込んでいく選手も次々に見かける。当欄では、樋口由加里がいつも走っている、と書いたことがあるが、今日もやっぱりピット内での移動はすべて駆け足でありました。

整備室では、日高逸子、寺田千恵、田口節子のドリーム組が揃って本体整備を行なっていた。特に寺田は、昨日はかなり劣勢な足色と見えていて、大きな整備に取り組んでいるのは想定通りというか。田口も日高も足色には納得しておらず、パワーアップに精を出している。整備室にこもりっきりだったから、おそらく12人の到着には気づいていなかっただろう。

試運転を行なっていた後藤美翼が、ボートを陸に上げるとそのまま整備室へ持ち込んだ。水面を走りながら、どこか異常を感知したのだろう。整備士さんと相談して、本体整備に突入。6R登場だからそれほど時間に余裕があるわけではなく、それでボートごと整備室に持ち込み、整備が終わればすぐにふたたび水面へ飛び出そうということだっただろう。

ちなみに、ここまででまだ1Rのスタート展示は始まっていない(12人がモーター受領に向かった頃に、1Rの展示がピットアウトしている)。今日はクライマックス組の前検日ということもあり、水面での戦いが始まる前からピットはさまざまな動きが見られたのだった。なお、トライアル2レース分の前検航走は7R発売中と8R発売中に行なわれる予定。それも含めて、後半はさらに慌ただしいピットとなることだろう。(PHOTO/中尾茂幸 黒須田 TEXT/黒須田)