
7Rで逃げた小芦るり華、8Rで差し切った神里琴音、9Rで逃げた刑部亜里紗、10Rで逃げ切りの高憧四季、11Rで貫禄逃げの三浦永理。すべて、1着でもボーダーには届かなかった。いや、小芦はその時点ではボーダーには届いていなかったのだが、最終的には18位で滑り込んではいるのだが。ともかく、予選最終日の、特に7R以降の後半戦。勝負駆けが激しくなる局面で、こうしたケースはなかなか珍しいのではないか。さらに言えば、準優には届かずとも、つまり勝負駆けはもうなくなっていても、選手たちはとにかく勝つために走る! 4人とも好枠だったからなおさら。10Rの高憧は実に凛々しい表情であがってきており(これでも準優に行けなかった悔しさもあった?)、勝負駆け云々の先入観は捨て去ったほうがいいのだなあ、と改めて反省(本命は實森美祐でした)。

その10R、森下愛梨が4着。1着なら準優当確、2着でもその時点での18位圏内入りという状況だっただけに、この4着は痛恨だっただろう。もともとが凛々しい表情の森下だが、レース後はさらに顔が引き締まっていた。やはり悔しさもあるだろうか。今回は繰り上がりでの追加出場。それでもよく戦い、勝負駆けに持ち込んだのは天晴れだった。しかし、そんな評価は慰めにもならない。本気で準優切符を獲りにいったからこそ、悔しさがにじむのだ。この舞台でいい経験になったはず!

11Rでは渡邉優美が2着以上でトップ通過確定だったが4着に敗れてしまった。8Rで細川裕子が4着に敗れて首位陥落。渡邉にとって大きなチャンスだったが、これで4位まで一気に落下。ある程度は状況を把握していたのだろう、渡邉の表情はさすがに堅く、少しピリピリした雰囲気にも見えていた。

一方、2着に残した前田紗希は、これで準優1号艇が確定となった。序盤で連勝をマークし、中盤では4着2本とペースダウンしたが、今日は2着2本できっちりとまとめての予選上位通過。レース後は笑顔も見えており、手応えは上々の様子だ。

12R、堀之内紀代子がついにチルト3度で登場。スリット通過直後はそこまで出ていかなかったが、ジワジワ出ていって伸び上々。道中はさすがの捌きで3着となっている。しかしもちろん、それを目指してのチルト3度ではなかったはずで、やや不満は残ったか。思った以上に厳しめの表情だったのが印象的だった。

前半大敗で、ここは大敗が許されなくなっていた川井萌がきっちりと逃げた。レース後、山下夏鈴に称えられてニッコー! 爽快な笑顔が浮かんでいた。もっとも、このあとはウィナーインタビューがあって、帰宿準備もあって、と大忙し。というわけで、すぐに真剣な顔つきとなっている。これで予選4位まで押し上げただけに、内心ではホッとしたものがあったことだろう。

浜田亜理沙は1着なら予選トップだった。堀之内に対抗する意味もあったか、3カドに引いて勝負に出た浜田。しかし川井の逃げを許して2着。予選2位通過となっている。レース後はヘルメットをかぶったまま着脱場へ向かったため、表情は窺い知れなかったが、もちろんトップを狙っていたはずである。

そして、結局、トップ通過は細川裕子! 渡邉の11R4着でふたたび首位浮上し、逃げ切った格好だ。おおよその状況は把握していたはずだと思うのだが、しかし細川の表情は妙に堅かった。記者さんに声を掛けられてもいたが、短く応えて控室へと消えていっている。1位に浮かれず気を引き締める、ということか。自力での1位を良しとしていないのか。あるいは早くも緊張感が生じてきたか。いずれにしても、会心のトップ通過というわけではなさそうで、少々気になった次第であった。(PHOTO/池上一摩 TEXT/黒須田)