BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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準優ダイジェスト

Wエース、揃い踏み!

10Rルーキーズ
①常住 蓮(佐賀・126期)  11
②樅山拓馬(愛知・130期)  14
③石渡翔一郎(東京・131期)16
④田中宏典(佐賀・129期)  16
⑤柳瀬幹太(山口・124期)  12
⑥廣瀬 凛(滋賀・131期)  16

 白組の絶対エース常住がしっかりガッチリ逃げきった。直前予想で向かい風がどうしたこうしたと難癖をつけてしまったが、要らぬ老婆心でしかなかった。手元の勘定では、これで一昨年の12月から1号艇インコースで107連続3連対の記録を更新。いったい、いつまで続ける気なのか。蓮のイン戦を見るたび、この男のメンタリティの強さに驚かずにはいられない。

 団体戦にとっても、白組得点トップにして格上・蓮の勝ち抜け(明日は1号艇か2号艇)は好材料でしかない。11Rの田口がうっかり2着以下なら前回大会に続くポールポジションGET。インコース無双男が10ポイントを奪いきれば、白組優勝の可能性も一気に高まるだろう。もちろん、2号艇でも田口攻略が十分に可能なポジションでもある。

 2着には、60%の数字とともにエース機の誉れ高い廣瀬31号機。昨日までは「全体にしっかり強めだけど、エース級には……?」みたいな煮え切らないレースが続いたけど、いざ大一番で凄まじい底力を発揮した。6コースからすすすんと最内に潜り込み、出口でぎゅーーっと推進し、瞬く間に2番手を取りきった。

 嗚呼、やはりお前は31号機だったのか。
 昨日まで隠していた鋭い牙を、出すべきどころで剥き出しにした。私の目にはそう映ったのだが、どうか。言うまでもなく、センター枠の明日も脅威以外のナニモノでもない絶品パワーだ。

 そしてそして、3着は石渡まくりに連動してシャープに差しハンドルをねじ込んだ田中コースケ! いやあ、参った。私の脳内レースでは石渡の自力まくりの方がかなり優勢だったし、たとえ田中に先行されても3周で逆転できると踏んでいた。田中60号機をB・Bと軽視していたから。
 だがしかし、今節3着を6本も並べた中でも、今日の足色は別格だった。少なくとも出足系統では石渡のそれを上回っていた。石渡がスピードとテクでにじり寄るが、強い出足で突き放す。それを4度ほど繰り返して、デビュー初のファイナリストとなった。

 つい1年前まで3点台だった“落ちこぼれレーサー”は、もういない。直近5.88まで高騰した勝率を引っ提げて、下剋上のサプライズを起こしてもらいたい。初優出、おめでとう!

大ベテランの交錯

11Rレディース
①田口節子(岡山)   14
②戸敷晃美(福岡)  17
③香川素子(滋賀)  12
④永田 楽(愛知)  14
⑤細川裕子(愛知)  15
⑥海野ゆかり(広島)13

 逃げればファイナル1号艇の花道が約束された田口だったが、1マークで不覚を喫した。香川の狙いすましたまくり差し一閃、ギリギリ突っ込まれた舳先が振りほどけない。2マークの渾身の差しで逆転したかに思えたが、2周1マークのターンに迫力なく、結局は香川に紅組の最内ポジションを明け渡した(決まり手は「抜き」)。

 6Rでも感じたが、今日の田口51号機に昨日までのパンチ力が色褪せた気がしたのだが、どうか。明日は自力で攻めたてるレースが可能な3号艇だけに、いまいちど破壊力アップの調整に向かってもらいたい。

 勝った香川は天晴れの一語。5Rのイン戦は石渡翔一郎にぶっ差され、準優で意趣返しのリベンジを果たした勘定か(笑)。前半のFが響いてやや凹んだ戸敷を餌食にできた展開の利もあったが、それにしても初動から舳先の向きから完璧なタイミングでジャイアントキリングを成し遂げた。

 ぶっちゃけ、団体戦では不利を呼び込む③-①だったかも知れないが(常住に1号艇を明け渡した)、なんのなんの、2号艇の素子はん&3号艇の節子はんがツープラトンで蓮を引き波にハメればいいだけだ。どう攻めたてるかは、打ち合わせなんぞしなくても、大ベテラン同士の阿吽の呼吸で身体が勝手に動くだろう。

 そして、3着争いでめちゃくちゃ惜しかったのが、ラクニャンこと永田楽だ。2周バックでは、誇張抜きに同県の細川先輩を5艇身は千切り捨てていた。あとは丁寧に慎重に、ターンマークをなぞるように旋回すれば、それだけでデビュー初優出が転がり込んだだろう。

 だがしかし、2周2マークで青い若さが噴出する。はるか後方から内へ内へと嫌味をつけた細川に対して、ターンマークダダ漏れで全速旋回したらば、ボートが左右に激しくバウンド。態勢を立て直したときには、細川先輩が2艇身ほど前を走り抜けていた。痛恨のターンミス。

 このワンミスで待望の初優出はお預けとなったが、怪獣ラクニャン(まだ卵です)のレーサー人生はこれからだ。今日のところは「百戦錬磨の頼もしい細川さんが滑り込んだことで、団体戦での紅組がパワーアップしたわね」くらいの負け惜しみを言っておこう。近い将来、掛け値なしの紅組のジャンヌ・ダルクになる! と心に誓いつつ。(photos/チャーリー池上、text/畠山)

 さてさて、順当&ちょい波乱のW準優が終わり、明日の団体戦ファイナル6PITが確定した。おそらく「白組有利」と思われる読者は多いだろうが、果たして常住蓮の大会連覇&白組の6連覇になってしまうのか。紅組優勝を信じるファンは、①外しの大穴舟券とともに声を枯らしていただきたい。

12R優勝戦
①常住 蓮(佐賀)
②香川素子(滋賀)
③田口節子(岡山)
④廣瀬 凛(滋賀)
⑤細川裕子(愛知)
⑥田中宏典(佐賀)

※今日の団体戦 紅組4-4白組
★5日間トータル 紅組2317白組