不気味な伸び足

どこまでE30ガソリンの影響なのか。はっきりしたことは分からないが、今日は自称・穴党の私がウキウキするようなレースが非常に多かった。ひとことで言うと、【まくり×マーク差し】の連動率が驚くほど高かった。
まずは1R、チルト3度に跳ねた④菅章哉が4カドから絞めたが、カド受け③深谷知博が徹底ブロック。勢いで先まくりしたらば、5コース⑤丸野一樹がズッポリ差し抜けて⑤-③決着。まあ、これは伸びきらない菅が4カドのときにちょいちょい見られる光景で、E30にこじつけるのは早計だろう。

ただ、菅をブロックした後の深谷の伸び足には、他のレース場とは異質な力強さを感じた。「あれ、今までの深谷の調整だったら、こんな隊形からあんなに伸びて、インを叩き潰せたかしらん?」みたいな。そう、今日はそんなセンター勢(特に3コース)の違和感を何度も感じたのだ。

2Rは⑤西島義則が前付けしての15・2/346から、3コース②渡辺浩司が伸びなり絞めまくり。一旦は5コースから連動した④平本真之に差されたが、2マークの「抜き」で逆転勝ちを収めた。コースでいうなら、1Rと同じ3=5の一騎討ち。渡辺11号機のパワー勝ちなのだが、それにしてもの3コースからの伸び足。スリット同体からぎゃんぎゃん加速したストレート足にも、機力だけではない違和感を覚えたのだがどうか。

3Rもしかり。3コース③下出卓矢がスリット同体から強引にまくり、5コース池永太が鮮やかに連動してバック⑤=③の一騎討ち。2マーク下出の逆転差しで、このレースの決まり手も「抜き」となった。まくり屋の下出とはいえ、スロー3コースからじりじり伸びて行った迫力には不気味なものを感じた。

5Rはコースがひとつ替わって④上原峻が4カドから強烈な絞めまくり。イン①上野真之介の牽制を見てまくり差しにチェンジしたところ、人気薄の⑤金子和之が5コースから絵に描いたようなマーク差しを突き刺した。バックは④=⑤一騎討ちに真之介もしぶとく絡んで最終決着は⑤-①-④。決まり手はまたまた「抜き」!

6Rは①森高一真が逃げて③上條暢嵩が追っかけて、最終的に①-③が③-①になっての「抜き」決着。なんとなんと、6レース中4レースが「抜き」という超レアな前半戦だったが、この6Rはちょっと性質の違う「抜き」ではあった。
7Rは3コース丸野一樹が豪快にまくり、5コース片岡雅裕が連動差し。今日の黄金パターン③-⑤を踏襲しつつ、決まり手にやっと「まくり」が刻まれた。地元の丸野は1R5コース連動差し1着×7R3コース自力まくり1着で開幕2連勝! 丸野は5月に入ってE30燃料シリーズで【1212112111①】という圧倒的成績で優勝しているから、何かしら特殊な性質を把握してるかも? 少なくとも、E30との相性はかなり良さそうだ。
今日の「3コースまくり×5コース連動差し祭り」はここでストップするのだが、この頻度を単なる偶然で片づけて良いのかどうか。私の直感(あるいは希望的観測?)では、コースはともかく「センターまくり×外側の艇のマーク差し」のシンクロ率が明日以降もかなり高い、と思い込んでいるのだがどうだろうか。

最後に、7月31日が査定〆のダービー勝負駆けについて少々。昨日までのダービー勝率ボーダー前後の選手を列挙しておこう。
★吉田拡郎 7.24
★★渡辺浩司 7.19
★★上條暢嵩 7.18
★★平高奈菜 7.15
★★★★★菅 章哉 7.15
――ボーダー7.13――
★★篠崎元志 7.12
★★丸野一樹 7.08
★★遠藤エミ 7.06
★★井口佳典 7.05
※★は独断ヒリヒリ度
丸野は今日の連勝でボーダー近辺まで食い込んだはず。で、この中で誰よりもはるかにヒリヒリ度が高いのは菅! 他の選手は甲子園が終わってから1、2節の猶予を残しているが、菅はこの甲子園がダービーへのラスト勝負駆けなのだ。

菅本人も親しい記者に「今節はオール3度、オールダッシュというわけにはいかない。1号艇ではインコースからダービー勝率を稼ぎに行きたい」とダービーに賭ける意気込みを語っているらしい。明日のガースーは3号艇。チルトを跳ねる可能性が高いが、外3人がマークを決め込んでの3カドがあるかも? 7Rのレッドカポックに注目!!(photos/チャーリー池上、text/畠山)