BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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THEピット――入海、おめでとう!

 スタート展示から2号艇の上條暢嵩が飛んでインを奪った。1R、1号艇の入海馨には何とも厳しい洗礼。水神祭チャンスは意識していただろうし、それをたとえ上條がわかっていたとしても容赦などするわけがない。本番までの間、入海は何を考えただろうか。
 結果、入海は徹底主張! 本番も飛ばれて上條に交わされたが、バック水面に出ても減速せず、真っ先にホーム水面に返ってきて1コースで舳先を向けた。当然どんどんと深くなって、起こしは100mあたり。どうしたって厳しいイン戦となったわけだが、入海は逃げた! きっちりとS決めて逃げた! お見事! 意地のイン逃げ!

 待機行動違反をとられてしまっているので、そこは反省してもらうとして、しかし何としても水神祭をと心のこもった戦いを見せたことについては否定すべきではないだろう。そして何より、出迎えた岡山支部や山口支部の面々が全員嬉しそうなのだから、これは見事な勝利なのだ! 先輩たちに称えられて、入海はひたすら笑顔! それを見ていると、こちらもほっこりと笑顔になってしまいますね。1回乗りということで、ウィナーインタビュー後にすぐ水神祭が行なわれています。その模様は後ほど!

 バナレで脅かした上條もまた、笑顔で入海を称えている。顔を合わせての第一声は「ごめん」。これはコースを奪った、あるいは奪いかけた選手の常套句であり、水神祭なのにという意味も込められていたか。それでも逃げられれば脱帽するしかない、という感じで入海を祝福。そして、勝負駆けに繰り出した勝負手実らずの悔しさも、控室に戻る際にはあらわしていた。ただし、後半は1号艇で勝負駆けは続行です!

 2Rは平本真之に注目は集まった。今日連勝なら予選トップ通過。後半は1号艇だから、ここがまさしく大きなカギを握っていたのである。しかし、残念ながら4着。トップ通過が遠のいた。悔しさを隠さない男・平本真之は、やはり渋い顔のレース後ではあったが、もちろん他選手との兼ね合い次第では、ということもあるのか、次のレースに向かうべく、足取りは力強かった。……と思ってたら、なんと平本はまさかの不良航法。リプレイを見たけど、あれがとられるのか……。それもルールというなら、ルールの見直しも……というのはさておき。これで平本は予選突破も厳しくなってしまった。ジャッジを言い渡されたときの平本はどんな様子だったのか。想像すると胸が苦しい……。

 さて、これをアップする頃には4Rが始まる直前となってしまうが、トップ勝負駆けで4Rを戦う西山貴浩。気のせいかもしれないが、少し表情がカタいように見えた。当然、トップは意識している。しかし5号艇。それも6号艇に前付け必至の白井英治、という番組の5号艇である。おそらく、戦略をあれこれと巡らせてもいるだろう。2R、前田将太が逃げ切り、それを出迎えた西山。前田に静かに拍手をパチパチと送っただけで、黙々とペラ調整に戻るのだった。トップ獲り、本気なのだ!(PHOTO/中尾茂幸 池上一摩 黒須田 TEXT/黒須田)