
今日は“地元勢”には苦難の初日となってしまった。1Rは新開航が差し切り快勝で、好発進を見せたのである。しかしその新開は、8Rで選手責任転覆。他選手を巻き込んだということで不良航法もとられた。合わせて15点の減点。早くも地元SGでの予選突破に黄信号を点してしまった。幸い、身体は無事のようで、レース後はすぐにピットにあらわれて転覆艇の引き上げや転覆整備に元気に参加している。しかしその心中は……。

評判機の12号機を引いた仲谷颯仁も、初戦はまさかの6着大敗。好気配を見せたとは言えるのだが、2マークは大事に落としたところを森高一真のツケマイにハメられて後退しており、悔いの残るレースだったのは間違いない。11Rに向けて、調整と試運転に駆け回る仲谷だったが、前半を思うとそこに焦りが見えるような気がしてしまう。11Rは2着だったが、土屋智則のまくり差しに捕らえられたような格好でもあり、納得のレースではなかったはず。このもやもやはなんとか2日目に払拭したいところだ。

SG連続優勝が注目される西山貴浩も初戦はまさかの6着。後半7Rはスタートでのぞかれた4カドの石野貴之に叩かれて、バックでは後方に置かれている。3番手に追い上げたのは(菅章哉との接戦をきっちり捌いたのも)さすがであったが、2走7点の初日というのは想定外のはずだ。ということで、レース後は本体整備に取り掛かった。前節優勝機の7号機、素性が悪いはずはないのだが、西山は攻めの整備に出た。このままでは終われないのは当然であって、やれることはすべてやり尽くして、悔いを残さず戦い抜くつもりなのだ。

その西山の向かいで本体整備をしていたのは石野貴之。そう、7Rで内を叩き切ったはずなのに、バックでは遠藤エミのまくり差しに捕らえられ、2マークでは差し返せずにもつれてシンガリにまで後退。まさかの6着である。4カドからまくり切ったのは、あくまでスタート勝ちだったということだろうか。思えば、石野は施行者推薦枠での出場。西山、仲谷、新開も同様で、いわば「若松代表」である。その4人が悔しさばかりが残る初日になってしまったという。やはり施行者推薦枠の遠藤エミも、着順だけ見れば3着2着だが、1Rは1号艇で敗れ、7Rも石野をまくり差しで捕らえたかと思ったら、2マークバタついて中島孝平に差されてしまった。若松の“地元勢”は厳しさを味わう初日だったのである。

いや、中島孝平は西山オーシャン制覇で繰り上がったのだから、これも施行者推薦枠。そして、6号艇6コースから見事な勝利ではないか! なるほど、7Rには「若松代表」が4人も集結していたというわけだ。そのなかで勝ち抜いたのが、6号艇の中島だったとは。明日は7R2号艇で、4号艇の西山と再戦となる。西山も後がない状況とも言えるだけに、おおいに見ものの“地元対決”となりそうだ。

そうそう、正真正銘の地元勢=福岡支部では、羽野直也も初日は6着大敗。というわけで、やはり本体整備に没頭するレース後だった。羽野はボートを整備室前に置いて、「試」の艇番とピンク色の艇旗をつけていた。整備後に試運転をするつもりだったのだ。しかし、じっくりと整備を続けた結果、試運転可能な時間が過ぎてしまった。羽野は致し方なく試運転用の艇旗艇番を外している。それくらい徹底した整備を行なったのだ。明日は1R1号艇。今日の整備を何としても実らせたい。(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田)