
かなり噴いていると見える新田雄史が、なんと本体を整備していた。準優後のコメントでは「伸びを求めてみる」との言葉があり、4カド一撃を狙っているのは明らか。どうやら新品のピストンリングに交換をしたようで、これは間違いなく勝負整備! ただ、5R発売中に試運転を行ない、いったんボートをあげるとふたたび本体を外して整備室に入っている。あまり効果を感じず、元に戻すのか。あるいは別のリングに交換!? 直前情報のチェックは必須です!

他の5人は、よくある優勝戦組の前半の時間帯、といった感じでゆったりとした雰囲気。といっても、瓜生正義は早くからモーターの取り付けなどを入念にチェックしており、いつでも調整を始められそうではあった。

白井英治も2R発売中にはやはり入念な取り付けのチェックを行なっている。SG初制覇となった14年の若松クラシックの優勝戦の日も、やはり早くから同様の動きを見せていたことを思い出す。白井に「同じ枠番ですね」と振ってみると、「俺ってやっぱり黒が似合うのかね」と笑顔。つづけて「腹は白いんだけどなあ」。腹黒なんて思ってませんってば(笑)。11年前はかなり神妙な雰囲気であったこともあわせて思い出すわけだが、それだけの年月を経て、タイトルも重ねて、今日はリラックスした様子である。


吉田裕平は帰郷準備を行なうくらいで、まだ調整らしい調整をしている様子は見られなかった。大峯豊も同様。大峯はSG初優出だが、その緊張感はまだそこまで高まってはいなさそうな雰囲気だ。ただ、寺田祥と海野康志郎がともに行動しているのは何度か見かけていて、この2人がサポートしているようにも見えたのだった。経験豊富な白井は心配ない、だから大峯に寄り添う。そんな感じだろうか。

やはりSG初優出、しかも地元中の地元である仲谷颯仁だが、こちらもまだリラックスした様子である。4Rのほぼイケメン戦を前に考え込みながら歩いている西山の後ろをニヤニヤしながらついて回ったり、とか(笑)。まあ、こちらも西山が精神的にもサポートしている部分があるのだろう。仲谷は新兵でもあるので、その仕事もテキパキとこなしている。調整が本格化していくのは、後半の時間帯になりそうだ。それにしても……写真は仲谷と吉田、さらには新開航が一気にモーター架台を運んでいる図。数えたら実に13台。すごいな……。

さてさて、4Rは「ほぼイケメン戦」。なぜ「ほぼ」なのかといえば、それはまあ、はい、ねえ。そして勝ったのは「ほぼ」を担う男! ゴールしてピット前でスローダウンすると、立ち上がって2着の篠崎元志に深々と腰を折る。篠崎はカウルを何度も叩いて悔しそうな素振り。すると勝ち誇ったようにガッツポーズする勝者。3日目にも1号艇があって逃げ切ったわけですが、そのときの何十倍も喜んでいるのである。控室から出てきたときにすれ違ったので、親指を立てて見せたら、彼も親指をクイッと立て、力強くガッツポーズ。燃えたんでしょうね、「ほぼ」を担わされて(笑)。5人のイケメンをまとめて撃破、おめでとう!(PHOTO/中尾茂幸 池上一摩 黒須田 TEXT/黒須田)