
予選トップ通過の山崎郡が、朝から試運転を繰り返していた。言うまでもなく、準優1号艇の選手としてはかなり早い動き出し。昨日からまた気候も変わっていて、それによる気配の変化を確かめる意味もあったかもしれない。2R発売中にはいったん切り上げてプロペラ調整室へ。昨日までの機力には問題ないと見えているので、天候でよほど足落ちしていない限りは、微調整程度になるはずだ。緊張感はどうか……まあ、緊張がまったくないほうがおかしいわけで、それを考えてもカタくなっているようには見えないというのが正直なところ。ただ、何かをしていたほうが緊張が紛れるという選手からの証言も何度も聞いてきたので、早い動き出しの意味がそこにあるかもと想像してみたりもする。

SG準優は4回目だが、これまでの3回はすべて外枠、これが初の1号艇となる末永和也も緊張感を覚えているだろうか。これまた見た目では、また末永のほうから掛けてくれた挨拶の言葉を聞く限り、落ち着いているようには思える。まだ本格的な調整は始めていないようで、新兵としての仕事に励んでいる姿が目立っていたが、動き自体もカタいようには思えない。末永は1カ月前、ヤングダービーでも準優1号艇。しかし3着で優出を逃している。SGで二の轍は踏みたくないところで、プレッシャーとも戦いながらどんな走りを見せてくれるのか、楽しみにしたい。

緊張というのか、さらに気合が一段高まったというのか、昨日までより表情が引き締まって見えるのが新田雄史。地元SGの準優だから、ましてただ一人の地元参戦なのだから、これは当然であろう。昨日まで日々整備を尽くしてきた新田だが、今日は本体を扱っている様子、あるいはこれから割ったりする雰囲気は見られなかった。やはり早い動き出しで、2R発売中にボートを陸に上げていたが、このあとはプロペラ調整に進むようだった。もちろん、まだ時間があるので整備をする可能性もあるけれども、プロペラを煮詰める段階に入ったように見える。

柴田光も早々から試運転を行なっていた。係留所は師匠である江口晃生の隣、足合わせなども行ないながら、準優に向けて万全の調整を行なっていく構えだ。今日はSG中継の解説を務める今村豊さんと植木通彦さんがピットを訪れている(ツーショットに腰が抜けそうになりました)。その姿を見つけると、柴田は最敬礼! このレジェンドたちが戦ってきた舞台に今、自分も立っているのだという感慨が生まれただろうか。


試運転を行なっていた選手はほかに、渡辺浩司、守屋美穂、塩田北斗など。内枠外枠問わず、早めに動き出している準優組がいつも以上に多いように思われた。一般戦組ももちろん、早くから調整や試運転に励んでおり、準優日の朝にしてはかなり賑やかなピットという印象である。

桐生順平はプロペラ調整。予選道中はターン回りに怪しい気配もあり、今日はしっかりと煮詰めて臨みたいところだろう。1R、秋元哲が1号艇で登場し、水神祭のチャンス。しかし萩原秀人のまくり差しを浴びて2着に終わってしまっている。出迎えた桐生は、秋元以上に顔をしかめて悔しそうな表情。後輩の水神祭を心から願っていたのだろう。自身の準優では後輩たちに笑顔を見せたいところだ。(PHOTO/中尾茂幸 池上一摩 TEXT/黒須田)