
渡邉優美のリズムが上がらない。8Rは3コースから握ったが、大きく流れてしまう。差して2番手浮上の佐藤太亮を猛追したものの、振り切られて3着。準優圏にはまだ留まってはいるけれども、力量を考えれば不完全燃焼という印象が強い。それを裏付けるように、レース後の表情は深刻だ。中田夕貴が逃げ、自身の3着で団体ポイントはレディースのもの。しかし、渡邉の頭にはそうした発想は少しもないかのように、自身のふがいないレースに苛立っているような雰囲気だった。強者の意識とはそういうものだろう。

さらにリズムが悪いのは大澤風葵だ。今日は6着2本。昨日イン逃げで勝った以外はゴンロクを並べてしまっている。今節のルーキーズ主力の一人だったはずが、準優は絶望的な状況になってしまった。大澤も想定外の成績だろう。10Rは、5号艇の一色凌雅がまくり差し快勝で、6号艇の川崎智稔が3着に続いて、ルーキーズが外枠からポイントをもぎ取った。しかし、大澤はそのことに思いが至ろうはずがない。自身のまさかの大敗に、ただただ暗鬱になっていたレース後。今日のことは切り替えて、明日以降は新人王の意地を見せてほしいと願うばかりだが、なかなか意気が上がらないか……。

この10R、先述の通り一色凌雅が見事なレースで快勝。これは気持ちがいい! レース後は、ただただ勝利の喜びに浸る時間であり、やはり団体ポイントについてはすぐには思い至らずであろう。川崎が3着に入ったことで、その川崎とレースを振り返ったり、また控室で仲間からそういう話は出たりして、会心の思いも浮かぶだろうけど。実際、一色の快走に仲間たちが次々とからかい気味に祝福。上原健次郎は1周2マークでのターンがドタバタしていたことを突っ込んでもいるようだった。というように、まずは外コースからの大駆けを称える声が一色に集まっている。そのたびに一色はニコニコと笑っているのだった。

今日はルーキーズがやや巻き返した一日。11Rは藤田俊祐が1着、濱野斗馬が3着で、トップルーキーの二人がしっかり団体ポイントを確保するレースとなっている。初日に大きな着を並べた藤田は、昨日からは尻上がりで、この勝利は明日の勝負駆けにつながる勝利となった。レース後は爽やかな笑顔で、勝浦真帆や濱野と礼を交わしている。

痛恨は中村栄治。道中は3番手を走ったが、濱野の追い上げに最後の最後で逆転を許してしまった。3周2マークでバタついたスキを、濱野に突かれる悔しい展開。団体戦という点では、どちらが3着でもルーキーズにポイントが入ることには変わりはないが、中村にとっては痛すぎる。レース前の次点では、得点率5位と準優圏内だったものが、これで9位まで下がってしまったことがさらに痛い。濱野とは笑顔で健闘を称え合ったものの、別れた瞬間に眉間にしわが寄るのだった。明日は厳しい勝負駆けとなる。なにしろ5号艇と6号艇。しかし諦めずに戦うしかない。

12Rで仲航太が3着。昨日まで無傷の3連勝だったが、今日は3着2本だった。前半4Rの3着後も、連勝が途切れて悔し気な表情を見せていたが、この12R後はさらに顔を歪ませて、悔いをあらわにしていた。その時点で把握していたかどうかはわからないが、ルーキーズの得点率首位からも陥落しており、それもまた痛い。ただ、それでもオール3連対キープといい成績なのだ。明日は3号艇と1号艇、ルーキーズ首位を奪い返す戦いともなってくる。

さて、今日は来期適用級別審査の期末。明日から新期がスタートする。事故点等もすべてリセット。今節、F2で参戦した眞崎武蔵もようやく重い足かせを外せることとなった。2本目を切ってしまったのが、前回の下関レディースvsルーキーズ。F2となった瞬間を目の前で見た。事故率0・70をオーバーすることも確実で、つまり来期B2級も確定してしまった瞬間だった。蒼ざめる眞崎が実に痛々しかった。それ以降、進入固定以外はほぼオール6コースで、今節も同様。苦しい数カ月を過ごしてきたわけだ。しかし、その日々も終わり。明日は6号艇なので、もう一丁6コースからのレースになるだろうが、レースに臨む心境は変わってくるだろう。
今日はレース後、整備士さんと話し込む姿があった。新期に入ってまさに心機一転、モーターに活を入れてくる可能性もあるだろう。出走表の勝率は1・95とあるが、前期は自身初の3点台をマークし、右肩上がりの成長曲線を描いていたのだ。苦しさを味わった経験を活かして、飛躍を果たしてほしい。もちろん事故には気をつけてね!(PHOTO/池上一摩 TEXT/黒須田)

今日はハロウィン! Happy Halloween!