BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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8Rでスコアがタイに!最終日団体戦前半ピットから

 初の3コースが3カドだった選手って、いるんだろうか? 5R、3号艇に組まれた中村紋夕梨は、これが初の3号艇だった。レディースvsルーキーズの番組の特徴は、団体戦では内枠ブロックと外枠ブロックにそれぞれのチームの選手が固められる。この5Rは内枠ブロックがレディース、外枠ブロックがルーキーズ。というわけで、多くは枠なり3対3で、内枠ブロックがスロー、外枠ブロックがダッシュというのが通常である。ところが、中村は3カドに引いた!
 たしかにこれまでダッシュからのレースしか経験していない。しかし、だからといってダッシュに出たら(6コースになる可能性大)、ルーキーズがひとつ内の3コースを獲ることになり、それこそそのルーキーが3カドに引くかもしれない。そうなると味方に不利を与えることになる。3コース死守とダッシュからのレースを両立するなら……なるほど、3カドか! いやあ、興味深いシーンでありました。今後内枠を解禁する時期が来るわけだが、そうなってもガンガン3カドに引く選手になってほしいなあ。初っ端が3カドだったんだから、アリでしょ! しかもしっかり同体のスタートを行って、3着に入ったし。その判断と健闘に拍手!

 石田勇斗が途中帰郷となったので、昨日からルーキーズは団体戦を2走する選手が出ている。昨日は井上慧人で4着2着。2着は5号艇で、石井伸長のカドまくりに連動したものだったが、前田翔に不良航法があったので、ポイントはレディースに奪われていた。今日の2走は、その前田! ルーキーズの主軸なだけに、ポイント獲得におおいに貢献したいところだ。6Rは3コースからまくって快勝。イン村松遥輝が3着に粘ったので、ポイントをしっかり獲得した。まあ、前田としては優勝戦を走りたかったし、そこがひとつのノルマでもあっただろうから、思うところはいろいろありそうだが、ここはひとまず責任を果たしたといったところだ。

 イン村松は前半2Rで4カドから一気に締めにいったところ、篠原飛翔の舳先に引っかかり、自身は大きく艇が浮き上がって落水し、篠原は転覆してしまっている。村松はこれで妨害失格を取られて、巻き込まれた井上慧人や加藤優弥にも申し訳なさそうな様子で詫びを入れていた。幸い、村松も篠原も問題なく後半には出走できていて、ただ事故の端緒となってしまった村松はまだ引きずっているところもあったのか、ここはあっさりまくられてしまった。かなり危険な事故で、もちろん反省はしなくてはならないが、1艇身以上のぞいた隊形でまくりに行く姿勢はある意味で当然だし、ファンにとっては心強いもの。どう締めるべきだったかもちゃんと学びつつ、しっかり切り替えて次節からも頑張ってもらいたい。

 7Rではフライングが出てしまった……。3号艇3コースの福岡泉水だ。2コースの登みひ果がジカまくりで攻めた展開。差して先頭争いかと思われたが、勇み足だった。2マークも懸命に捌こうとして旋回し、そこで大時計下に出ているS事故の表示に気づいたようだった。団体ポイントはルーキーズに与えられることに。ピットには真っ先に戻ることになるわけだが、藤原菜希が肩をぽんぽんと叩いて慰める。団体ポイントがどうこうと責める選手はいないのである。ちなみに、昨日もレディースは4人が勇み足で、これで5人目となるわけだが、レディースが優勝してもS事故者は団体賞10万円はもらません……。

 勝ったのは井上慧人だ。F艇は出たが、1マークで見事にまくり差して先頭に立っており、恵まれの勝利ではない。昨日の記事で、大敗時に悔しさを隠さなかったのに2着後に淡々として様子を見せていて、勝利をあげたあとの井上を見たい、と記したわけだが、はい、今日も淡々とした風情の井上なのでした。好走したときの井上ってこんな感じなのでしょうか。なかなか見事な勝利だったと思うのだが……ただ、高橋龍治に労われたときにはスカッとした笑顔を見せていた。やはり仲間が笑っていれば、自然と笑顔になるってものですよね。

 8Rは上原健次郎が逃げ切り、中村栄治が2着に続いて、ルーキーズがポイントゲット。これでスコアは22-22のタイ! さあ、10Rからは点増しレースが始まります。いよいよ決着の時!(PHOTO/池上一摩 TEXT/黒須田)

 優勝戦組では濱野斗馬が本体を割ってました!