●11R
勝ち上がり ①池田浩二②末永和也⑤瓜生正義

西山貴浩が何度も手を叩きながらエンジン吊りにあらわれる。敬愛する同支部の先輩である瓜生正義、仲良しの池田浩二がそろって勝ち上がりを決めたのだから、西山としては大満足の結果だろう。その後、池田と瓜生はわりと淡々としていたので、このレースの後にいちばん嬉しそうだったのは西山なのだった(笑)。
ともかく、池田は3連続逃げ切りで見事に決勝進出。今日もヘルメット越しに出迎えた選手たちに話しかけて、吉田裕平ら周囲の選手たちが笑っていた。クールに見えるが、こうしてまわりを笑顔にするのが池田浩二。西山が慕うのもそういうところだろう。

瓜生は馬場貴也や深谷知博とレースを振り返りながらの控室行。いずれ劣らぬ名手たちだから、それはきっと濃い話になっていたことだろう。そんな話をしている間というのは、馬場も深谷も穏やかな表情になっていた。というより、宮地元輝も含めて、決勝行きを逃した選手たちは比較的サバサバとした様子だった。この3日間を見てきて、敗退選手がいちばん悔恨をあらわにするのは1回戦のような気がする。

末永和也が2着で決勝行き。スッキリした表情で引き上げてきていて、師匠の上野真之介もにこやかに見つめていた。ちなみに、5000番台の選手がこの大会で決勝進出したのはこれが初めて! まあ末永がそれを意識していたとは思えないけれども、BBCトーナメントにひとつの歴史を刻む2着だったわけである。
●12R
勝ち上がり ③新田雄史①茅原悠紀②白井英治

選考順位1位のディフェンディングチャンピオンが逃げ切れず! スリットでのぞいた3コースの新田雄史が、その勢いのままに渾身のツケマイ。これが茅原を捕らえ、出口でぐぐっと前に出て、見事に1着!
ピットに帰ってきた新田は、会心の勝利でさすがにニコニコ顔。茅原を気遣う様子も見せていたが、やはり喜びは隠せないようだった。

敗れた茅原はといえば、意外やサバサバとした様子であった。会見で「最後はあみだくじですからね」と、もし勝っても1号艇とは限らないこの大会独特のルールに、達観したところもあったということか。いずれにしてもチャンピオンベルト防衛の可能性は残した。大会初の連覇、その興味は決勝戦にまで引き継がれたということだ。

女子唯一の準決勝進出だった守屋美穂は、5コースからまくり差したが及ばず。その後も3番手の白井英治を猛追し、2周1マークでは内から仕掛けていったが、交わされて万事休すとなった。レース後はさすがにカタい表情を見せ、足早にカポック脱ぎ場へと向かっている。そこで白井に「ごめんね」と声を掛けられて微笑は見せたが、やはり悔恨と幾ばくかの反省は残ったようだった。とにかく、今節はナイスファイトでした!
●枠番抽選

BBC名物あみだマシーン! ということで、勝ち上がった6名であみだマシーンによる決勝戦の枠番抽選が行なわれた。
抽選順は1着→2着→3着で、同着順選手では選考順位上位が先となる。というわけで池田→新田→茅原→末永→白井→瓜生の順に号艇プレートを好きなところに置いていくこととなった。

あみだの結果、辿り着いた先は上から末永、瓜生、新田、池田、白井、茅原。隠された号艇番号は上から開けていくので、まずは末永から引き当てた枠番が判明する。シールを外すと……1号艇! いきなり出た! 決勝戦メンバーで圧倒的に若い末永が1号艇だ!

その瞬間、新田は池田に抱き着き、池田は新田に「よし、帰るぞ」。そして立ち上がり、本当に帰ろうとした(笑)。待て待て! というわけで、冗談はここまでで席に戻ったわけだが、瓜生が2、新田が4とわかると、池田は「こりゃ6だ」と自虐的に呟く。

池田の枠番は……やっぱり6。予想的中!(笑)。池田はずるりとズッコけて、天を仰いだまま残り2人の枠番を聞いたという次第であります。

今回も盛り上がった枠番抽選。年に一度、こんなビッグレースがあるのもボートレースの面白さだ!(PHOTO/中尾茂幸 池上一摩 TEXT/黒須田)