BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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準決勝ダイジェスト

麗しの逃げ×3

11R
①池田浩二(愛知)11
②末永和也(佐賀)14
③馬場貴也(滋賀)15
④深谷知博(静岡)13
⑤瓜生正義(福岡)09
⑥宮地元輝(佐賀)08

 池田が勝った。今日も昨日も一昨日も、インから影をも踏ませぬ逃走劇。この大会があと100日続いても、100回逃げきるんじゃないか。ってくらい強い強いイン逃げ3発だった。

 だがしかし!
 なんぼ井上尚弥みたいに勝ち続けても、最後の最後のメインエベントが1号艇とは限らないのがこの大会の面白いところ。12R後のあみだマシーンで、くじ運のよろしくない池田(ビッグレースでエース機を引いたのを見たことない)がどんな色のカードに辿り着くのか。大いに注目するとしよう。

  この記事は時系列で書いているが、もしも池田が白いカードを引いたら、自称穴党のプライドを捨ててほぼほぼ①を◎にするだろう。あ、現時点では「12Rであの人機が脱落したら」という前提付きではあるけれど。

 2着は私の脳内レースどおり、5コースから艇団をスパンッと切り裂いた瓜生が……と思いきや、バック3番手の末永が鮮やかな逆転差しで抜け出した。瓜生がややオーバーターンだった利もあったが、複数の引き波を超えてスッと飛び出た末永43号機もかなり好感が持てた。昨日のちょっとあやふやな“イン逃げ”で私も含めて過小評価されていたようだが、昨日の1マークは「ツヨポンのレース足が強力すぎた」と解釈すれば、この若きダービー王のパワー評価をちょい上げるべきだろう。

 3着は末永に抜かれながらもしっかりした足取りで瓜生58号機。昨日も今日も【5コースまくり差しで2番手→道中抜かれて3着滑り込み】という似たようなレース内容だったが、今日のそれは昨日以上に必要十分すぎる3着だ。2着でも3着でもレース後のあみだでファイナルの枠番が決まるのだから。オール外枠で決勝戦まで進んだ瓜生代表に、どんなご褒美が用意されているのか。これまた楽しみにしておこう。

新田8号機の反乱

12R
①茅原悠紀(岡山)20
②白井英治(山口)19
③新田雄史(三重)12
④山田康二(佐賀)18
⑤守屋美穂(岡山)15
⑥守田俊介(滋賀)18

 新田が大本命の茅原を豪快にまくりきった。鮮やかすぎる強ツケマイ。乗り手の力量はもちろんのこと、相棒8号機もその背中を力強く押したことだろう。
「足は普通くらい」

 昨日のレース後に本人はさらり言い放ったようだが、そこは三島十傑の第三席。見た目にも出口からググッと出て行く非凡なパワーを感じさせた。まだ枠番が分からずに書いている現在、とりあえず「決勝の新田8号艇はたとえ外枠でも舟券に絡める」と宣言しておこう。自称穴党としては、「外枠になればなるほど」?(笑)

 2着はイン戦でまくられながらもしっかり残した茅原。相棒の25号機も三島五席のハイパー機なのだが、昨日まで池田よりやや不安定なイン逃げに終始していた。その不安が今日の1マークに集約してしまったか。昨日まで咳き込んだり風邪声だったりしてたから、機力ではなくちょい体調面の不安が反映されたかも。

 とはいえ、今日に限っては2着でも1着でも決勝戦の枠番期待値はまったく一緒。茅原としては明日も1号艇をぶっこ抜いて今日のリベンジを果たしたいところだろう。正直、彼のこれまでのくじ運も、池田とどっこいどっこいのアレだけど(苦笑)。

 最後のファイナルチケットを決する3着争いは、2コースから差した白井がしっかりと粘り込んだ。節イチの伸び足を誇る守屋57号機はこの白井を必死のパッチで追撃したが、おそらく安定板と出足系統の重さがネックになって“次点”の4着に終わった。

 と、ここまで書いたところで、記者席のモニターにあみだマシーンが登場、ファイナリスト6人の命運が決した。ここに書き込んでしまおう。

12R決勝戦
①末永和也(佐賀)
②瓜生正義(福岡)
③茅原悠紀(岡山)
④新田雄史(三重)
⑤白井英治(山口)
⑥池田浩二(愛知)

 もっともくじ運の悪いレーサーは、池田だった。インからウルトラ完璧なレースを魅せ続けた常滑のスーパースターが、今度は最悪の枠からどこまで内5艇を脅かすか。

  そして、今日はなんとなく人気の盲点になっていたダービー王・末永が、明日はどんな仕上げでどんなレース運びを見せてくれるのか。6人合わせてSGタイトルがナンボになるのか、ちょっと数える気にもならない猛者どものファイナルバトルを楽しみに待つとしよう。あの、節イチの伸び足を誇る人機がいないことを、心の端でちょっと残念に思いながら。(photos/シギー中尾、text/畠山)