今日は3日目定例になりつつある独断パワー鑑定をば。全選手の評価を示しつつ、【A+】(上位の下)より良さげな人機には短評も添付してお伝えします。
独断パワー評価

A~(上位~抜群)
池田浩二【出A+・直A】=別掲。
柴田 光【出A・行A+】=②池田と人気と分け合った9Rのイン戦は、③笠原亮のこれっきゃない強ツケマイをモロに食らって大敗。パワー負けとは無縁と思っているのだが、気象環境が激変して昨日までのゴキゲンな行き足が劣化していた可能性もある。この6着で準優に赤信号が点ったが、逆に極上の穴パワーとして最終日(奥方のバースデー)まで徹底マークしたい。
石渡鉄兵【出A・行A+】=1Rは⑥江口晃生の前付けで深めのイン戦になったが、力強い出足~伸び返しでしっかり逃げきった。6Rは2番手の①林美憲を追っかけ回して惜しくも届かず。後手後手ポジションのデメリットが響いたが、単純なパワー比較では美憲を圧倒していたと思う。

山口裕二【出A・直A↑】=2Rは2コースから①中辻を攻略しきれず3着。9Rも5コースから見せ場を作りながら平田忠則との3着争いに競り負けたが、昨日同様レース足に光るものを感じた。さらに、初日は劣勢だったスリット近辺の行き足が今や上位レベルまでアップしたと思っている。明日以降も要注意!
中澤和志【出A・直A】=どこがどうとは言いにくいバランス型で、特訓や足合わせより実戦で予想以上のパワーを発揮して昨日まで暫定トップ。今日の2Rは6号艇6コースを克服できずに4着だったが、「全体強めでトータル上位」の評価は変わっていない。
中辻崇人【出C・直S】=シリーズ現状、どっかしらの足色に【S】を授けるならこの人機のストレートのみ。F2が祟って生かしきれてはいないが、いつでもどこでもスリット一撃の波乱を起こせるパンチ力だ。期末だけに、無難に終わる可能性も大きいのだが……。

A-(上位の下)
石倉洋行【出B・直A+】=初日からスリット足~伸び足はかなりの迫力で、三島敬一郎三席に見合うパワーを垣間見せている。その強みを実戦で生かしきっているとは言えないが、常に一撃の大花火を警戒しておきたい。特に準優センター枠あたりに潜り込んだりしたら……。
上平真二【出A+・直B】=地元番組のアドバンテージも感じるが、その期待にしっかり答え続けるだけのゴキゲンな実戦足を携えている。特にターン回りの俊敏さ~出口からの押し足が強力で、完全に上平ゾーンど真ん中に入っている見え方だ。

杉山正樹【出B+・直A】=行き足から伸びが日々パワーアップし、現状は中辻・石倉の次あたりか。一方の出足回り足も中堅以上にしっかりしていて、同県の圧倒的V候補を脅かすダークホースとお伝えしていいだろう。
古結 宏【出B+・行A】=初日からスリット近辺がじんわり強く、昨日までそのアドバンテージを完璧に生かしきって313着。今日の2Rではじめて6着大敗を喫したが、「5コースからしっかり覗いて自力攻め」というパターンは踏襲していた(強風に流され)

西島義則【出A+・直B】=昨日のF3ショックから一夜明けたら、8Rはいつも通りのゴリゴリ前付けからあっと驚く激差しでバック先頭に!! くるり回ってギュンと舳先を突き出す出足は節イチレベルか。そこからの押し足~行き足の差で福島に逆転を許したが、明日以降も絶対に軽視できないデンジャラスな出足パワーと肝に銘じておきたい。嗚呼、勝った福島くんには悪いけど、武将・西島の勝利インタビューが見たかった!(明日に期待!)
福島勇樹【出A↑・行B+】=前半3Rは新ペラを合わせきれずにスリット近辺が弱め~道中はしぶとい回り足で逆転の3着をもぎ取った。後半8Rも西島にブッ差されながら大逆転の1着GET。こと回り足に関しては旧ペラよりパワーアップしたかも? 逆にスリット近辺の迫力は初日より劣化した気がするのだが、どうか。

B+(中堅上位)
益田啓司【行A】、江夏満【行A】、瓜生正義、齊藤仁、井口佳典、森高一真、辻栄蔵、坪井康晴、森永淳【直A】、北村征嗣、菊地孝平、原田幸哉↑、守田俊介、白井英治↓、佐々木康幸【行A】↑

B(中堅)
伊藤将吉↓、赤岩善生↑、今垣光太郎、平田忠則↓、君島秀三、中島孝平、笠原亮、田中信一郎、寺田千恵、服部幸男、浅見昌克、萩原秀人、松井繁↑、太田和美、徳増秀樹

C+(中堅下位)
濱野谷憲吾【直C】、湯川浩司【直A】、笠原亮、田口節子、林美憲、平尾崇典、江口晃生、仲口博崇、寺田祥、
C~(ワースト候補)
重成一人↑【出C・直C】=シャフトを換えてもキャブレタを換えても、何をやっても苦し気な足色は変わらず。ただ、今日の5Rはイン戦で大敗しながらも道中の足色に上積みがあった気が……明日にはこの奈落ゾーンから抜け出せるかも??

今日のMVPマイスター
孤高の神業
3941池田浩二(48歳・愛知)

圧倒的なV候補をわざわざ持ち上げんでも……ってな気はするが、もぉぉぉカッコ良すぎたんだから仕方がないっしょ、3Rの5コース全速まくり差し!! まんずはスリット隊形がヤバイ。内から順番に
①04②10③09④17⑤22!⑥15
鋭発の内3艇に比べてドカ遅れのレベル。イケコ頭の舟券を買っていた輩は宮島の曇天を見上げたことだろう。だがしかし、⑥の絞め込みをギリでブロックした池田57号機の航跡は、モーゼの十戒の如く艇団のど真ん中を切り裂いた。皆さん、上記のタイミングからどうやったらど真ん中をブチ割れるか……もはや人智を越えた“神業”と呼ぶしかないだろう。

「スタート、ダサい」
恐ろしい大技を決めた48歳の神様は、インタビューの席に座るやいなやこう言って照れ笑いを浮かべた。
「スタート、ダサい!」
よほど恥ずかしかったのか、さらに被せる。スタートがダサいからこそ神業に見えたわけだが、神様のレース回顧はさらり淡泊だった。
「③が握ってたんで、いいトコ空いたかなぁ、って感じで……」
確かに③福島が握ってわずかに空いた間隙に舳先を突っ込んだのだが、やっぱスリット隊形を思い起こすだに奇跡のような割り差しだった。もちろん、勝因は池田浩二という天才レーサーの資質に拠るところがでかいが、その天才の背中を57号機がグングン押したのも間違いないところ。

「舟足に、不満はないです」
スタートに顔を赤らめ、淡泊にレースを振り返ったあと、神はこう言いきった。彼ののビッグレースを20年以上見てきて、はじめて聞いたセリフではなかろうか。後半10Rを2コース2着と無難に切り抜けた池田は、予定調和のように予選トップに返り咲いた。明日は5R4号艇で1着なら文句なしの自力トップ確定。2着以下でもこのままトップを堅持する可能性はかなり高い。ボートレース界の神が57号機という如意棒を持ったらどんな魔法反応が生まれるのか、明日からの3日間を静かに見守りたい。(photos/シギ―中尾、text/畠山)