
凄い。3R、西島義則が1着。F3でも降りることなく自分のスタイルを貫き、そして勝つ。カッコ良すぎでしょ。昨日も一昨日も同様の走りで、いったん先頭に立ちながら抜かれているが、聞くところによれば相当に悔しがっていたとか。今日は借りを返すかのように先頭ゴール。さすがに昨日までとは違って、表情が和らいでいた。登番が最も若い石倉洋行が頭を下げに来ると、丁寧に頭を下げ返している光景が、少しおかしくもあり(徳増秀樹にはごめんねーだったのに・笑)。


そして、出迎えた辻栄蔵、上平真二の広島勢がニコニコ顔! 準優に駒を進めた地元勢は、この大先輩の姿におおいに刺激を受けていたことだろう。そして改めて尊敬の念を強くしたことだろう。今日は最終日前日ということでボート洗浄デー。スポンジでボートをこすっている間にも、広島勢はみな笑顔だった。

白井英治もエンジン吊りと洗浄に参加。同じ中国地区だから当然、西島を出迎えることになる(岡山勢は田口節子が出走していたので、そちらに参加)。白井もまたニコニコ顔で、西島に称賛の声を掛けていた。白井も準優に登場だから、やはり背中を押されたものと思いたい。ちなみに、関東勢が3Rにはいなかったから、江口晃生も駆けつけている。オーバー60レーサーの両巨頭が笑顔で語り合う風景が実に素敵でした!

準優組の動きはといえば、全体的にゆったりムード。序盤に着水していたのは辻と齊藤仁の6号艇組。外枠勢が早めにボートを下ろして調整を進めているのは、準優の朝によくある光景である。

3R発売中には石渡鉄兵も着水。同期の辻と足合わせも行なっていた。その後はプロペラ調整へ。1号艇では池田浩二、瓜生正義はまだ始動していなかった。石渡の動き出しはかなり早く感じられる。

原田幸哉は3R発売中にようやくモーターを装着。それまでは整備室のリードバルブ調整用のテーブルで菊地孝平や江夏満など、そこにやって来た選手とトークタイム。ようするに、かなり余裕がうかがえる雰囲気なのであった。モーターにも一定の手応えを得ているということであろう。準優組は総じて好気配の選手も多いわけだから、こうしてマイペースで過ごす選手も少なくないわけである。

なにより、ここで戦う選手たちはあらゆるビッグのなかで最もキャリア豊富な面々である。準優日の過ごし方が板についているというか、自分のペースも確立されているわけだ。調整作業だけでなく、気持ちの持っていき方も同じこと。服部幸男と赤岩善生がリラックスした雰囲気で話し込んでいるのを見かけたが、服部は準優組では登番最上位。戦いに向かうスイッチは自然と入るはずである。序盤の時間帯はまだそのタイミングではない、ということなのだろう。

少し気になった選手がいるとするなら、平田忠則。平田は毎日、顔を合わせると快活に挨拶をしてくれる好漢。今節もそうだった。だが今日は、もちろん明るく挨拶を向けてきたが、明らかに何かを考えこんでいるようで、声が昨日までより小さいのであった。平田は初日1R6号艇をチルト3度で戦った。3日目には回り足はそのときがいちばん良かったというコメントも残している。ただし昨日はオーソドックスなペラの形でかなり感触が良かったという。準優は5号艇と外枠での登場。悪くなかったチルト3度でいくのか、それとも昨日のセッティングでいくのか。そのあたりをシミュレーションしているのだとしたら……どんな出方をしてくるのか、おおいに楽しみである。(PHOTO/中尾茂幸 池上一摩 TEXT/黒須田)