BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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さまざまな整備調整!2日目前半のピットから

 本体整備というわけではないのだが、装着場でモーターの整備を行なっている選手を目撃。まずは野田なづき。試運転からあがってきて、モーターのあちこちを点検などしている様子だったが、やがて整備室に入って整備士さんに声を掛けた。はっきりとは見えなかったのだが、電気一式の部品を手にしていたように見えた(直前情報を要チェック)。相棒の34号機は数字のあるモーターではあるが、どこかしっくりいかない部分があったか。

 その2艇ほど隣では、清水愛海が本体とギヤケースを外してテーブルに置き、キャリアボデーの中を覗き込んでいた。整備士さんがぴったりとついて、マフラーを取り出してこれもテーブルに置いた。そしてボルトを外して、そして締めて……もう20年もピット取材しているのだが、どういう整備なのかはよくわかりませんでした。いずれにしても、キャリアボデーは排気に関連する部品なので、そのあたりに違和感があったということか。キャリアボデーを交換するのではなく、整備で向上をはかったということか……って、なんか歯切れが悪いですが(笑)。

 これははっきりわかります。今井美亜がギヤケース調整。かなりじっくりと、時間をかけており、入念な調整であると見受けられる。これは整備室での作業で、やはり整備士さんがそばについてアドバイスを送ってもいた。会話を交わす表情は実に柔らかく、そこまで深刻そうではなかった。ギヤケース調整はほとんどの選手が行なうものなので、そのルーティンの範囲内での調整だったのかもしれない。

 プロペラ調整室、その外に設けられている屋外調整所も満員御礼。水面で試運転をしている選手の多さも含めて、その様子は初日とあまり変わらないように感じられた。最も慌ただしくなるのが初日というのは通常のこと。2日目はやや落ち着いたりもするのだが、今日はそうでもない。少し湿度が上がっていて、装着場などでは「回転上がってる!?」みたいなやり取りも聞こえてきていたので、気候に合わせた調整を強いられているということだろう。遠藤エミは、相当にパワーを込めてハンマーを振り下ろしている。ドリーム戦6着からの巻き返しのため、かなり大胆にペラを叩き変えているように見えた。

 そんななか、小野生奈の周辺が少しざわついていた。試運転のため係留所にボートをつけていたのだが、そこに職員の方が殺虫剤を手に駆けつけて、前方のカウルあたりに吹き付けている。さらにうちわでパタパタパタ。ついには小野はカポックを着込んで、いったんボートを陸へ。艇修理の方がカウルを外すと「あ、それです!」と小野が叫んだ。すかさず検査員さんがティッシュで掴む。なんか、大きな虫がボート内に侵入していたようです(笑)。「そのまま乗ろうかと思ったけど、出てきてヘルメットについたら嫌だなと思って」と小野。うん、気持ち悪いもんね。というわけで、懸案は解決! これも整備調整……でしょうかね?

 さて、2Rで土屋蘭が落水。2周1マークでキャビったところに後続が巻き込まれた格好となり、負傷により途中帰郷となってしまった。初の女子ビッグであまりに痛い戦線離脱となってしまったわけだが、とにかく一日も早い快癒を祈る。

 さすがに勝った岩崎芳美も、レース後に笑顔はない。後方での事象だったので、状況を把握していない様子であり、エンジン吊りの間にも出迎えた選手たちにそれを確認していた。元気印の岩崎も、ここは素直に喜べないのは当然。人柄を考えても、意識はひたすら土屋に向かっていたことだろう。

 1Rでは大久保佑香がフライングを切ってしまった。真っ先にピットに戻ってきた大久保はひたすら深刻な表情で、エンジン吊りを終えるとリフトの前で他の5選手を待ち構えて、深く頭を下げて回っていた。その気持ちは選手ならだれでも理解していただろう、対戦相手も大久保に対してはうなずいて返しており、また他の選手たちも慰めの言葉をかけている。
 2日目序盤は立て続けに事故が起こってしまい、やはりピットの空気も重くなってしまうもの。ここからは無事故を願うしかない!(PHOTO/池上一摩 TEXT/黒須田)