
5R、オール女子戦で村上奈穂が3着。“不動の大先輩の代打”で島根県代表に選ばれた村上、他の5人はオールA1級のなかで、よくぞ頑張った! なにしろ、2連単は遠藤エミ-米丸乃絵で1番人気だったのに、3連単はマンシュウなのである! 素晴らしい健闘ぶりだ。レース後はやはり笑顔で、また本日21時に公開されるYouTube「週刊BOATBoy」でのインタビューでも実に初々しい表情を見せてくれたそうだが(私もまだ見てません)、しかし気を緩めるところはないのである。その後もギヤケースの調整などを行なって、ふたたび水面へGO。試運転でさらに底上げをはかっていたのである。代打なんてとんでもない、立派な島根県代表だ! オープニングセレモニーで“前付けはできない”と言っていたけど(笑)、それがなくとも西島先輩が背負ってきた島根魂はしっかり受け継いでいると思います!

8Rでは山形県代表の多田有佑が2着に粘った。池永太の3コースまくりに連動したものだが、しかし松田祐季らの猛追を浴び、抜かれそうな局面もあったものの、しっかり2番手を死守している。素晴らしい好走です! といっても、レース後の多田はまったく表情も変えず、特に疲れた様子も見せることなく。隣で高橋直哉がニコニコと笑っていたのは対照的だった。山形県出身レーサーは長く多田有佑のみで、甲子園は皆勤賞。しかしSGクラスも集まるこの大会で、勝率を落としてしまうことも多かった。それでも毎年顔を見せてくれて、こうして健闘も見せてくれる。阿部未侑がデビューして山形出身は2人となったが、しばらくは多田が代表になり続けると思われる。ますますの奮闘を期待します!

というわけで、畠山曰く“辺境地レーサー”の健闘も見られた2日目なのだが……その8R、新潟県出身の金子和之が1号艇。埼玉支部で、地元でのイン戦だけに必勝態勢だったわけだが、池永にまくられて、しかも道中で接触があって6着に敗れてしまった。ここまで2走3着3着で、この1号艇で予選突破に向けて好位置につけておきたかっただけに、これは手痛い敗戦。レース後も浮かない顔で引き上げてきた。明日は4号艇1回乗り。センター攻勢で巻き返したいところだ。

その金子と接触したのは太田和美。なんかピンと来ないけれども、奈良県もレース場がないのだから、太田もまた“辺境地レーサー”ですね。ここまでゴンロクを並べ、しかもこの接触が不良航法をとられてしまっている。予選突破はほぼ絶望的ではあるけれども、しかし太田はまだファイティングポーズをとっている。レース後、あっという間にピットに戻ってくると、あっという間にペラを外して、調整室へ。表情を見ると、顔は汗だくで、まさに汗を拭う間もなくの調整突入だったのだ。今節最年長ながら、その動きに老いのようなものはまったく感じられない。50歳を超えても、浪速の怪物くん、なのである。カッコいい!

そういえば、神奈川県もレース場がないから、大池佑来も“辺境地レーサー”なのかな? いや、神奈川は首都圏で、平和島も多摩川も極近。それには当たらないでしょうかね。ともあれ、9Rを逃げ切って、ここまで3戦2勝、2着1回。絶好調で予選前半を終えた。9R後の足取りは実に軽く、気分上々なのは間違いない。外枠を残している予選後半、どう乗り切るかがポイントとなってくるだろう。過去7回、甲子園ではまだ東京支部の優出が皆無。濱野谷憲吾も好調で、エースとともに大池も有力な候補となってくるだろう。まずはきっちりとポイントを積み上げて、好枠で準優に乗りたいところだ。(PHOTO/池上一摩 TEXT/黒須田)