脱帽
11Rシリーズ優勝戦 並び順
①長田頼宗(東京)13
②吉川元浩(兵庫)15
③西山貴浩(福岡)17
⑤松井 繁(大阪)17
④瓜生正義(福岡)10
⑥井口佳典(三重)09
いやはやなんとも、見事な優勝だった。でもって私は、SG初制覇のゴールを通過する頼宗に「ごめんね」と詫びを入れた。6日間、いや前検から今日まで7日間に渡って長田を軽視し続けた。「足は中堅ちょい」だの「松井にまくられる」×2日連続だの「吉川の鬼足にかなわない」だの好き勝手に書いてきた。舟券予想で1回たりとも本命にしなかった。
苦しい言い訳をするなら、「前検で節イチ候補に指名した吉川、井口、湯川が、見立て通りの凄い足だったので、他の選手たちをこぞって軽視していた」というのがあるな。今日の私も、ひたすら吉川と井口の足色ばかりチェックしていた。正直、1号艇だというのに、長田の存在は眼中になかった。今日の焦点は、吉川がどんな勝ち方をしてくれるかだけ、などと思っていた。
さらに、もっと深い心の奥底に「まだGIも獲っていない長田が、いきなりこの舞台で優勝するはずがないだろ」という蔑視にも近いものがあった、と思う。思います。東京在住でありながら、地元の若手レーサーを軽視&蔑視するどろどろ舟券オヤジ……はい、言い訳すらできません。一節を通じて強い強い勝ちっぷりでSGを初制覇した長田君に、心の底からお詫びさせていただきます。脱帽です。そして、今後は心を入れ替えて、「東都のニューエース」としてガッツリ応援させていただきます。今節のすっとこどっこいな評価、予想を、お許しくださいませ、頼宗さまっ!!(photos/シギー中尾、text/畠山)