BOAT RACE ビッグレース現場レポート

BOAT RACE ビッグレースの現場から、精鋭ライター達が最新のレポートをお届けします。

団体戦佳境!最終日前半ピットから

 さあ、団体戦最終章。リードされているルーキーズは危機感も覚えだしているようで、控室では何とかしなければのムードも高まっているようだ。それがいきなりあらわれたか、初っ端の5Rでは藤森陸斗と谷口丞が気合の攻め込み。若狭奈美子の逃げ切りは許したものの、艇団を割って2番手3番手にバックで浮上した。あとは庄島潤成が5着以上ならポイントゲット……というところだったが、2マークで揉まれて不利な隊形に。いずれにしても、ルーキーたちの気持ちが伝わってくるレースぶりではあった。

 ただ、気合が入りすぎたのか、藤森が2周1マークで転覆。2番手争いの谷口を外から握って交わそうとして振り込んでしまった。幸い身体は無事の様子。ただ、その時点でレディースにポイントが入ることになってしまったから痛恨だった。もっとも、その闘志あふれるレースぶりには拍手を送りたい。1マークで香川素子のブロックを外マイで振り切ったあたりもアッパレで、決して下を向く必要のない走りだったと思う。

 外枠のルーキーズに攻めさせまいと、きっちりS決めた森下愛梨もアッパレ。まずは自分が勝つため、そうでなくとも外に攻めさせまいと、2コースから気持ちの入ったレースを見せたと思う。残念ながら1マークでは攻め筋を誤ったか外に流れてしまったが、自身の勝利と団体戦貢献を両立させようとした戦いぶりはなかなかアツかった。もちろん、逃げ切った若狭奈美子もアッパレです!

 6Rでは、ルーキーズがワンツースリー! 富田恕生が今節初勝利である。さぞや嬉しいだろうし、団体ポイントゲットも盛り上がるのか……と思いきや、全員が今節最終走ということもあって、慌ただしく控室へと駆け出し、バタバタとモーター返納作業に取り掛かるのであった。まあ、そりゃそうだよね。

 ただ、森清友翔は少々悔しそうな顔になっていた。差してバックで富田に追いつき、しかし2マークは初動を間違えたのかハンドルを切り直していて、その間に富田に再逆転を食らうことに。団体ポイントを獲得できたとしても、やはり負けるのは悔しい! その様子が実に好ましいものと見えた次第である。

 ところで、優勝戦メンバーも着々と準備を進めている。団体戦スタートの5R終了後くらいから、常住蓮や守屋美穂らが着水準備を始め、守屋はそのまま水面へと向かった。このタイミングで常住、前田紗希以外はボートを下ろし、前田も6R終了後にすぐさま着水した。

 常住は、着水前に島川海輝と話し込んでいた。ドリーム組の二人は、今節のルーキーズ主軸。団体戦についての思いもいろいろとあるだろうし、またA1級同士だからこそわかり合える話もありそうだ。常住はやはり優勝戦ポールポジションに、昨日までよりも頬が引き締まって見える。

 そうした合間にも、上原崚がペラ調整に余念なく、また仲道大輔はまずはしっかりと乗り込んで、今日の調整を決めていく模様だ。団体戦も大事だが、優勝したいという思いも強いはず。やはり優勝戦組には、一般戦とはいえ独特の雰囲気が漂っているものである。(PHOTO/池上一摩 TEXT/黒須田)