グラチャン開会式は「選出順位順」で選手が登場。52~41位→40~31位→30~21位……という順番で、まず10名ずつ(最初だけ12名)がいっぺんに登場し、コメントを一人ずつ述べる進行でありました。
トップバッターは笹川賞Vで出場権をゲットしたニューヒーロー。
新田雄史
「繰り上がりでここに来れてラッキーだと思ってます」
いや、直近SG覇者は優先出場、繰り上がりとは言わないんですが……。SG連覇ならもちろん、次のオーシャンカップも優先出場ですよ。
吉田俊彦
「常滑にはリベンジではなく、リトライに来ました」
昨年の優勝戦1号艇での敗戦について、我々は安易に「リベンジ」と言ってしまうわけですが、トシにとっては「リトライ」。再挑戦、ですね。その意気やよし! リトライを成功させてもらいましょう。
それをもっとも許したくないのはやっぱりこの人。
池田浩二
「10年ぶりに優勝したい!」
地元中の地元! 池田がこんなコメントを開会式で口にするのは実に珍しいことですね。
今村豊
「ここに来る前に、とうとう52歳になってしまいました。こんなオジサンでも、まだまだ頑張ります」
52歳で第一線、艇界の宝! ミスターを見ていると、ちっともオジサンって気がしないんですけどね。
山口剛
「追い込まれてからが僕の生き様の見せどころだと思います」
前節の三国周年準優で痛恨のF。しかし、彼が事故点を背負いながら全力で戦う姿を我々は知ってます。それがこの男の生き様。攻めろ! 思い切り走れ!
重野哲之
「走ります!」
というわけで、今日のハイライトは、「へーちゃんの連鎖」でありましょう。選考順位36位が辻栄蔵、35位が平石和男、33位が中島孝平、32位が鎌田義、31位が菊地孝平。彼らが連続技を見せました。
辻栄蔵
「一生懸命走ります。応援……(右手上げる)」
平石和男
「先に言われましたけど、ゴールは早く。元祖応援ヨロシク!」
中島孝平
「(前略)応援ヨロシク!」
鎌田義
「待て待て待てぇいっ! (中略)応援ヨロシク!」
菊地孝平
「(前略)応援ヨロシク!」
あのカマギーも加わっての「応援ヨロシク!」の連鎖。平石の前の選手が先に言っちゃう、というパターンは最近見かけましたが、さらに平石の後の選手が連ねていくというのは新パターンでしょう。えっ、34位? 中岡正彦でした。中岡にも応援ヨロシク!
で、これで終わりじゃなかったんですな。24位は平石の後輩。
桐生順平
「上昇気流に乗れるよう頑張ります。声援ヨロシク!」
あっ、応援が声援になっちゃった……。
さらに10位のこの人。
田村隆信
「初日は1Rですが、最終日は12Rに乗れるよう頑張ります。応援……(右手上げる)」
総勢7名の「応援ヨロシク!」攻撃。というわけで、ワタクシも……「今節も取材班を応援ヨロシク!」(PHOTO/中尾茂幸 TEXT/黒須田)