BOAT RACE ビッグレース現場レポート

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THEピット――ニシヤマが!

 予選トップをめぐる山場は9Rとなった。8R、1号艇の山口剛は逃げればトップに立つはずだったが、まさかの3着。これで首位でレースを終えていた西山貴浩と、9R6号艇の丸野一樹のどちらかがトップという状況になったのだ。山口はやはりやるせない表情を見せている。トップが見えていたなかでの3着は、やはり複雑な思いしか残らないだろう。

 9R、丸野は1着でトップ。しかしさすがに6コースは遠かった。道中番手争いとなったが3着まで。丸野がどこまで把握していたかは不明だが、2着なら準優1号艇が濃厚、3着ではその時点で3位にとどまり、先輩である馬場貴也の11R1号艇の結果を待つことになる。もちろん、1着が欲しかった。そうでなくとも2着に粘りたかった。丸野は、やや疲れた表情を見せながら「頑張りました」と呟いた。その頑張りは、レースぶりからたしかに伝わってきた。

 これで西山がトップ通過確定! 9Rのメンバーが戻ってくるのを待つ間、池田浩二と磯部誠がもう、からかうからかう(笑)。山口を破ったのは磯部だ。だからなお、西山をからかわずにはいられない。エンジン吊りが終わり、西山をひとまず祝福すると、「さーてと! ペラ叩こぉーっと!」だって。浮かれてるやん!(笑)まあ、いいでしょう。初のSG予選トップ通過である。ただし、トップ通過=優勝ではないこともよくわかっているだろう。今日は優勝への希望に目一杯はしゃいで、明日は精一杯緊張してください(笑)。ちなみに、僕にはすでに緊張しているようにも見えます。

 ボーダー争いも混沌。3日目終了時点では6・00がズラリ並んでおり、このあたりがボーダーになるかと思われたが、11R終了時点では上野真之介の5・83が18位に。上野は11R2着なら当確だったが、3着で崖っぷちに立たされることとなった。レース後はやはり冴えない表情を見せている。

 12R、意外や2着条件の勝負駆けとなっていた峰竜太が1号艇で登場。見事に逃げ切って、勝負駆けを成功させた。ということは……そう、愛弟子の上野を圏外に押しやってしまったのだ。峰のレース後の表情はちょっと微妙だったが、そのあたりを把握していた? しかし勝負の世界だ、まずは自分が勝ち上がらなければ意味がない。SG勝負駆けは時として、関係の深い選手が明暗を分かつことがある……。

 11R終了時点で次点につけていたのは黒井達矢。辻栄蔵が4着条件で圏内から陥落する可能性があり、また他の選手の着順次第では浮上の可能性もあったが、峰が逃げて自分を超えていったのを見たところで諦めの境地にはなっていたか。サバサバと記者さんに「20位くらいですか」と尋ねる。悔しさがないはずはないが、どこか潔さを感じさせるたたずまいではあった。残り2日間の健闘を期待しよう。

 最後、滑り込んだのは渡邉和将だ。道中の2番手争いに競り勝ってのボーダー突破。レース後は意外と淡々とはしていたものの、2着を競り勝ったのが本当に大きい。準優は外枠になるわけだが、一発を期して何を見せてくれるだろうか。(PHOTO/中尾茂幸 池上一摩 TEXT/黒須田)