スッキリ1着、苦~い2着
11R
①西山貴浩(福岡) 06
②茅原悠紀(岡山) 08
③末永和也(佐賀) 12
④佐藤隆太郎(東京)14
⑤山口 剛(広島) 14
⑥関 浩哉(群馬) 11

西山14号機が堂々の逃げきりを決めた。
どんどん罰則が厳しくなっているSG賞典スリットで↑御覧のゼロ台トップスタート!
「覚悟を持ってきた」
前検日にこんなセリフを吐いていたが、まさに有言実行の電撃ショットでアドバンテージを作成。怖い怖い茅原もゼロ台スタートから得意の鋭角スピード差しで肉薄したが、その舳先を1艇身半差で封じたままバックで独走態勢に持ち込んだ。4着1着で大きく大きくファイナルに近づく10点獲得、とりあえずおめでとう、ニッシーニャ!

2着以下の争いは例によって観衆が熱狂する大大大混戦になったのだが、一方で後味の悪いアクシデントも起こってしまった。完全に2番手を獲りきった名手・茅原が、2周2マークのなんでもなさそうな単走のターンで謎の振り込み失速……

これで着順の変動がなければ「厳重注意」で済んだかも知れないが、3番手から全速でぶん回した関がこれを回避しきれずに接触、振り込み。完全な失速状態から態勢を立て直している間に、シンガリまでズリ下がっていた。1周1マークで末永に艇を合わされ、バック6番手から猛烈な追い込みで3番手を獲りきった後の6着。私も関のレースっぷりを惚れ惚れ眺めていただけに、一瞬にして苦虫を噛んだような気持ち悪さを感じた。
レース後、茅原には不良航法で減点7の採決が下された。短期決戦での7点は激痛だが、昨日から1着2着=19点を獲りきっての引き算だから、トータル12点でまだまだ巻き返しは可能だ。

一方、3着のセイフティゾーンから6着を強いられた関も3点分の損失を喰らったわけだが、トータル13点でこれもチャンス十分。きっと内面には「あのまま3着ならファイナル当確&1号艇のチャンスもあったのに!」という悔しさがメラメラ燃え上がったとは思うが、勝ちたい気持ちを真っすぐ明日に向けてもらいたい。
極端すぎる明暗
12R
①佐藤 翼(埼玉)13
②桐生順平(埼玉)12
③馬場貴也(滋賀)12
④上條暢嵩(大阪)10
⑤峰 竜太(佐賀)15
⑥池田浩二(愛知)14

嗚呼、こっちでも起きてしまった。11Rは後味の悪い接触がありながらも全員が完走したが、こっちはより大きな事故とファイナル脱落者が生まれてしまった。池田浩二が選手責任転覆と不良航法で-9点。

2周1マークの4着争い。もちろん池田がハナから無謀なラフプレイを目指したわけではない。内で先行する峰に真っ向勝負のツケマイを浴びせに行った、と思う。池田の視点は峰にロックオンしていた。
そしておそらく、池田の外に構えた馬場も同じ猛攻を考えていた。あくまで推測だが「きっと池田さんは峰を行かしての差しを選ぶから、自分は外から外へスピード勝負でふたりをやっつける!」みたいな。

で、池田と馬場、天才レーサーならではの呼吸と初動ががぴったり合いすぎ、しかもどっちもスピードがありすぎ、このままでは馬場をさらなる大外へ張り飛ばすと察した池田が回避しようとしてバランスを逸し、その反動で池田自身の身体が吹っ飛んだ。私の目にはそんな不慮のアクシデントにも見えたが、実質的に危険なプレイを冒してしまったのは池田、という裁定にならざるをえなかった(繰り返すが、あくまで私の勝手な推測です)。

時間が前後したが、1マークでかっちり逃げた翼、昨日に続いて2コースから差してバック直線で翼をじわじわ追い詰めた桐生、ともに高いレベルのワンツー決着だった。そして、二番差しでやや苦しい4、5番手から2マークの小回り一発で3番手を獲りきった上條のパワー&レースっぷりも見事だった。

実質、たった1周だけのレースなのでそれ以上の解析はできないけれど、この1着~3着はトライアル12戦士の中で中堅以上、おそらく上位レベルと昨日から勝手に判断している。特にスリットから半分ほど覗き、窮屈な2マークの出口でもギュンッと押していった上條60号機がトップ足だと思い込んでいるのだが、どうだろうか。(photos/シギ―中尾、text/畠山)