さあ、毎年恒例、チャレカならではの変則トピックのはじまりだ。今節も賞金ランクの変動やGP勝負駆け条件などで日々うんうん頭を悩ますことになるだろう。手弁当の計算なので、間違いや勘違いがあったら悪しからずお許しくださいませ。まずは、SGチャレカの賞金ランク事情から! まだまだ予断を許さない今日は、私なりの短評を添えておく。
賞金ランキング 短評
★1瓜生正義 9545 最終日まで1位キープでGP優位に
★2菊地孝平 9543 最終日までに1位奪取でGP優位に
★3石野貴之 8846 準V以上で1、2位を目指す
★4桐生順平 8014 Vでトップを目指す
★5坪井康晴 7794 7位以下に抜かれぬよう尽力
★6松井 繁 7532 坪井を目標に6位以内死守
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★7平本真之 7071 GP当確。優出3着以上でベスト6目指す
★8山崎智也 6926 GP当確。準V以上でベスト6目指す
★9井口佳典 6769 GP当確。準V以上でベスト6目指す
★10池田浩二 6744 GP当確。準V以上でベスト6目指す
11篠崎元志 6673 GP当確
★12岡崎恭裕 6392 GP当確。優勝でベスト6目指す
13白井英治 6019 GP当確
★14篠崎仁志 5748 GP当確
★15太田和美 5552 GP当確
★16重成一人 5314 GPほぼほぼ当確
★17辻 栄蔵 5277 油断禁物
18茅原悠紀 5256 絶体絶命
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▲19峰 竜太 5218 一般戦でミラクル狙うも……苦しい
★20魚谷智之 5177 キーマン。優出当確、
▲21田中信一郎5122 一般戦Vなら可能性あり!
★22原田幸哉 4937 優出で有力
★23毒島 誠 4836 優出3着以内は欲しい
★24新田雄史 4681 ―(痛恨のF)
★25赤岩善生 4470 優勝当確、準V微妙
★26深川真二 4401 優勝当確、準Vでは……?
★27湯川浩司 4400 優勝当確、準Vでは……?
28位以下は優勝条件
※★印はチャレカ参戦中、▲は他場参戦中
※単位/万円。千円単位から切り捨て
昨日から今日の間に、それなりに大きな変動がふたつほどあった。ひとつ目は、なんとなんと1位と2位の入れ替わり! 昨日まで1位の菊地が2位・瓜生を9万円強ほど上回っていたが、今日のドリーム戦一発で両者の体が入れ替わった。ドリーム賞金は1着・瓜生が45万円で2着・菊地が34万円。トータル賞金差では1万5500円、競馬でいうならアタマ差ほど瓜生が差しきった形である。
「1位でも2位でもGPトライアル2ndの初戦は1号艇だからして、どっちでもいいんじゃないの?」と思う方がいるかもしれないが、現時点では大間違い。たとえば2位のまま最終日を迎えて3位~7位のレーサーが優勝したりすると、最後の最後に3位以下に陥落する可能性が高いのだ。今年のGPはイン王国の住之江だから、2位(初戦1号艇)と3位(同2号艇)では雲泥の差。つまり最終日まで賞金ランク1位にいることが、GP初戦1号艇への花道なのである。まあ、瓜生と菊地の両者が3位以下になる可能性もないわけではない(たとえばふたりが予選落ちで、石野が準V&4~7位の誰かがVとか)のだが。
とにもかくにも、これだけの僅差だけに賞金トップ争いからは目が離せないぞ。今日の両者のパワー気配を見た限りでは菊地のほうが強力。前検の見立てよりストレート系が強烈に感じたし、他の部分も上々だと思う。しかも菊地にはまだ1号艇を残しているというメリットもある。現状予測では互角かわずかに菊地が上ではないか、という気がするな。
ふたつ目の大きな変動は、昨日まで17位だった茅原と同18位の辻が入れ替わったこと。まあ、これはある意味、決定事項とも言えた。昨日までの両者の差は、わずか7万円強。茅原がチャレカ不参加(上乗せの可能性ゼロ)のため、辻が2走を完走するだけで逆転が約束されていた。辻にとっては大きな17位浮上で「とりあえず下位の2人に抜かれなければOK」という立場に立ったわけだ。このボーダー付近は見た目には僅差の激戦区なのだが、19位・峰竜太と21位・田中信一郎は一般戦回りだし、24位の新田は今日の3RでFを切ってV戦線&GP戦線から離脱した。拮抗した賞金額より、実際にはかなり有利な立場だとお伝えしておく。一方の18位にダウンした茅原は風前の灯、はっきり苦しいと言わざるをえない。下位選手の優勝はおろか、20位の魚谷智之が普通に賞金を重ねるだけで逆転しそうだし、別線の峰や信一郎に抜かれる可能性も少なくない。誰かしらに抜かれるパターンがあまりにも多く、おそらくそのパターンのうちのひとつが実現してしまうだろう。
続いて、GⅡレディースチャレカについて。こちらはSG組よりかなりシンプルな勝負駆け状況だと思う
女子賞金ランキング 短評
★1遠藤エミ 3213 当確
★2海野ゆかり 2992 当確
★3松本晶恵 2902 当確
★4小野正奈 2882 当確
★5長嶋万記 2860 当確
6平山智加 2652 当確
7寺田千恵 2589 当確
★8竹井奈美 2442 当確
★9中谷朋子 2384 ほぼ当確
★10樋口由加里 2379 ほぼ当確
★11山川美由紀 2352 選抜戦は乗りたい
12渡邉優美 2317 ほぼ絶望
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★13魚谷香織 2295 優出で優位に
★14日高逸子 2206 最低限優出
★15平高奈菜 2046 優勝条件
★16平田さやか 2023 優勝条件
17細川裕子 2019 ―
18田口節子 1971 ―
★19藤崎小百合 1936 優勝で?
★20佐々木裕美 1925 優勝で?
★21川野芽唯 1925 優勝で?
★22水口由紀 1903 優勝で?
★23大瀧明日香 1850 ―
★24喜井つかさ 1827 ―
★25中里優子 1764 ―
まずは目に付くのが次点13位の魚谷香織だ。圏内の12位までもうひと押し。しかも12位・渡邉の上乗せがないだけに、魚谷は完走を続けるだけで渡邉を超える可能性は極めて高い。パワー的にもレディース組では上位の部類だと思うし、初日を3・1着としっかりまとめたのも明日以降への好材料。渡邉超えで12位になっただけでは首筋がかなり寒いので、長丁場の予選~優勝戦に進出して当確ランプを点したいところだろう。
この魚谷に続くのが日高。パッと見は僅差のようだが、GⅡでの約90万円差は意外とでかい。予選で逆転するのは不可能で、優出が絶対条件でおそらく準Vあたりが必要になると思われる(魚谷の状況や優勝戦のメンバーで変動するが)。
で、15位の平高と16位の平田は、もはや完全に優勝条件。脇目も振らずVに突き進むしかない。で、19位の藤崎以下は「優勝してもどうか」という苦境であり、23位の大瀧あたりからは「すでに……」という哀しい状況に陥っている。(photos/シギー中尾、text/畠山)