BOAT RACE ビッグレース現場レポート

BOAT RACE ビッグレースの現場から、精鋭ライター達が最新のレポートをお届けします。

THEピット――肩を並べて

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 おぉっ、これはなかなかレアな場面! と思わずシャッターを切ったのがこれ。今垣光太郎と松井繁のツーショットだ。近畿地区同士だし、63期64期と1期違いだし、当たり前の光景にも思えるのだが、意外とツーショットは見かけることが少ない。それも、こうして並んで歩いているのはあまり見た記憶がないのだ。SGでは大阪支部が常に複数、王者は同支部との絡みが多いからでしょうね。二人は足合わせをしていたようで、係留所で話し込むシーンもあった。その感想戦を行ないながらプロペラ調整所へ、という場面なのであった。

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 こちらはカメラが間に合わなかったのだが、濱野谷憲吾と吉川昭男の70期同士のツーショットも見かけた。吉川が久々のSG出場なので、この絡みはけっこう新鮮だ。濱野谷が1R後に整備室へ向かい、その途上で肩を並べた二人。2Rのエンジン吊りには整備室から並んで出てきて、濱野谷の顔はかなりにこやかだった。そして別れ際、濱野谷が大爆笑! のけぞって天を仰ぐように、ガハハハハと笑いをとどろかせた。何を話してたんだろうなー。

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 真剣な表情で話し込むのは、深川真二&三井所尊春の佐賀コンビ。1Rのエンジン吊り後、足を止めて数分、会話を交わした。三井所は3R出走で、今日は早くから試運転とペラ調整。このあとは展示準備に向かわねばならず、その直前に先輩に相談事、という場面だろう。深川は昨日の12R、水面際に出てきて三井所の周回展示に見入っていた。後輩の気配が気になるわけだ。それらもあわせて、後輩に言葉を投げる。3R、三井所は結果を出すことができなかったが、後半9Rに向けてのヒントは得られただろうか。

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 1R後、6着に敗れた白石健は悲壮な表情をしていた。気配はなかなか上向かず、ここも大敗。初日の転覆が尾を引いているのか、結果が出ない。その白石に吉川元浩が歩み寄る。二人は控室へと並んで歩きだし、会話を交わした。やがて、苦笑いではあるが、白石の顔に笑みが浮かぶ。吉川に慰められたのかな。白石は吉川の言葉に何度かうなずきながら、控室へと消えていったのだった。後半は1号艇。なんとか流れを変えたい。

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 さてさて、とびら記事にも記されているとおり、池永太は今日が誕生日。ハッピーバースデー! と声をかけたら、「こそっとしとったのに~」とニッカリ笑った。35歳になったわけだが、実は97期の卒業記念を取材していて、それが15年前。当時は20歳だったんだ。そう思うと、池永太35歳、はなかなか感慨深い。飛躍の35歳となることを期待します!(PHOTO/中尾茂幸 池上一摩 黒須田 TEXT/黒須田)