トーナメント1回戦(つか、2回戦=明日のセミファイナルですw)のダイジェストをお伝えします。
水面下の波乱
5R
①福田宗平②金田智博③船岡洋一郎
④菊地孝平⑤有賀達也⑥白神優

福田が楽インからカッチリ逃げきった。船岡の3コースまくり差しもなかなかにシャープだったが、福田の引き波に喘いで失速。逆に福田の出口からの押し足は絶品レベルで、あっという間に2艇身ほど突き抜けていた。
なるほど、福田の相棒46号機は40%近い銘柄モーターか、などと納得していたらば、レース後に「開けすぎ」の待機行動違反=賞典除外の憂き目に。せっかくゴキゲンな押し足を魅せていただけに、残念な戦線離脱と言わざるを得ない。舟券的には明日も要注意!

2着は船岡に叩かれながらも2コースからしぶとく残した地元の金田。道中の競り合いを見る限り船岡や菊地より強め、白神とはどっこいなレース足に見えたのだがどうか。その白神がアウトから鮮やかな追い上げで3着を取りきった。
このレースは福田の除外があって1着相当が金田、2着相当が白神に繰り上がり。さらに道中逆転で4着に入線していた菊地がセミファイナルに滑り込んだ。
コンマ01の明暗
6R
①嶋義信②宮崎奨③石田章央
④下寺秀和⑤三浦永理⑥竹間隆晟

こちらは3コース石田が痛恨の+01フライングでふたり目の賞典除外に。他の面々もすべてコンマゼロ台の電撃スリットで、石田だけが奈落に突き落とされた。
ただ、このFがレースを荒れ散らかすほどの災禍にならなかったのは不幸中の幸いか。石田のまくり差しはまったくインの嶋に届かず、さらには宮崎~下寺の差しがズボズボと石田を追い抜き、バック中間で①-②④の態勢ができ上がっていた。
コンマ01で逃げきった嶋のモーター69号機は28%台の低調機だが、昨日から乗り手も「悪くない、宮崎さんと一緒くらいで戦える」と手ごたえを感じており、あまりに軽視されるようなら逆に美味しい妙味があるかも??
2着は熾烈な叩き合いの末に宮崎がGET。一時は下寺がかなり優位な2番手だったが、2周1マークに宮崎の老獪な立ち回りで鮮やかに逆転した。機力差というより経験の差がモノを言った逆転劇に見えたのだがどうだろう。
暴れん坊俊彦
7R
①渡邉健②吉田俊彦③田中辰彦
④植田太一⑤宇佐美淳⑥松田祐季

トーナメントに突入して初の空中戦。レースを作ったのは、3Rでも306倍の大穴を演出した俊彦だ。こちらは2コースから伸びなり豪快なジカまくり! まさかの⑤②枠でピンピン連勝か? と思わせたが、やはりジカまくりは難しい。
出口でやんわり外へと流れている間に、4カドから2段でぶん回した植田と5コースから差した宇佐美が俊彦をサンドイッチに。2マークも俊彦がサンドのド真ん中から強気に握って攻めたが、冷静に差した植田~小回りで残した宇佐美を捕えきれず3着に敗れた。

1着は大胆かつ冷静に自力・俊彦を追い詰め続けた植田。植田は2Rでも「4カド中島にまくられながら、直後にスピーディな換わり全速で悠々の2着GET」という冴えた技を見せており、リズムの良さは文句なし。おそらく、相棒26号機(28%だが)もそのリズムを後押しするほどいい感じなのではなかろうか。
2着は常に冷徹に立ち回り続けた宇佐美で、こちらはイブシ銀の経験テクを称賛するべきか。そしてそして、もっとも怖いのは暴れに暴れて3着に滑り込んだ俊彦70号機。その実力はもちろんのこと、スリット前後の行き足に目を瞠るものがあり、明日も黙って後方に敗れ去るようなレースにはならないだろう。たとえ枠番抽選で⑥を引いたとしても。
ダークホースの暗躍
8R
①吉村誠②西村拓也③藤堂里香
④吉田凌太朗⑤金子萌⑥中嶋健一郎

スリット隊形は4カド凌太朗の一発がありそうなムードだったが、「凌太朗が伸びない×F2で凹んだ藤堂の伸び返しが半端ない」の相乗効果で凌太朗は自重。代わって2コース西村が意表のジカまくりを見せたが届かず、吉村の安泰逃げが決まった。相棒の22号機には昨日から好感触を抱いているようで、いざ勝利後も「乗りやすくていい感じです」と相好を崩した。外枠なら人気の盲点になりやすい105期のダークホースだけに、このリズム&パワーは警戒しておきたい。
2着は6号艇ながらバナレで5コース奪取~目の覚めるような全速まくり差しであっさり2番手を取りきった中嶋。6コースでは難しい戦法だっただけに、ピット離れの利が大きかったし、だからこそ明日からもこのバナレは要注意とお伝えしておきたい。
3着はジカまくり不発から藤堂の猛追を耐え抜いた西村。V候補のひとりが崖っぷちで生き残った構図だが、レース足的には藤堂21号機より劣勢に見えたのだがどうか。
伸び盛りターン
9R
①大野芳顕②宮田龍馬③平田さやか
④重成一人⑤渡辺浩司⑥小林孝彰
ここもスリットから仕掛けきれる人機はおらず、三島十傑の第三席・大野49号機があっさりスッキリ逃げきった。パワー相場的には順当な1着。
あっと驚いたのは2着争いだ。4カドから差した重成、5コースからまくり差した渡辺などの実力者を横目に6コース最内差しの小林が伸びるわ伸びるわ! 2マークまでにカッチリ2番手を取りきり、力強いモンキーターンでその着順を確定させてしまった。
もちろん地元水面の利もあっただろうし、前節で大先輩の石田政吾が調整した63号機を引き継いだのも大きかったかも知れない。が、何よりでかいのは「伸び盛り125期のスピードターン」ではなかろうか。機力や気力だけでは片づけきれない、得体の知れない凄みを感じさせる1マーク~2マークの旋回だった。
3着は重成を競り落とした渡辺。さすが通年7点前後を取り続ける豪傑の手腕でもあったし、同時に重成19号機の頼りなさを感じさせる3着争いでもあった。
奈未が残った!
10R
①古賀繁輝②加藤政彦③森悠稀
④青木蓮⑤西橋奈未⑥海野康志郎

キーマンは前日公表の58キロ⇒当日53.5キロ!まで“激ヤセ”した海野。スタ展も本番もゴリゴリの前付けで4コースを奪取し、地元の西橋とルーキー青木は艇を引いて1236//45のスリリングな最終隊形となった。
が、たっぷりの助走を得たダッシュ2騎がスタートでやや立ち遅れ、深いながらも内寄りが有利な展開に。90m起こしの古賀が先マイしたところ、2コースから106期の加藤が狙いすました鋭角差しでバック一気に突き抜けた。109期の植田、105期の中嶋などなど、今日は100期台のダークホースが奮闘しつつ配当を跳ね上げるケースが目立った。
2着は差されながらもインからしぶとく立ち回った古賀。さらにバック5番手あたりから、2マークで素晴らしい鋭角スピード差しをねじ込んだ西橋が逆転のセミファイナル入りを確定させた。最近の西橋の充実ぶりは、2マークの攻防で唸らされることが多い。今日のそれも、SG常連になりつつある彼女のポテンシャルを如何なく見せつける逆転劇だった。
エース56号機の失墜
11R
①長嶋万記②松尾拓③佐々木康幸
④藤原啓史朗⑤武井莉里佳⑥勝浦真帆

前半4Rに鮮やかなまくり差しを決めた佐々木56号機が2匹目のどじょうを狙ったが、4カド藤原の猛烈な2段のまくり差しを浴びて万事休す。そのスピーディな藤原差しも舳先を入れた瞬間に艇が暴れ、見た目には万記と松尾に競り落とされるような形で大差の3番手に甘んじた。佐々木56号機は5着を取るのがやっと、かなり苦しい状況で敗者復活戦に臨む身の上となった。
逃げた万記41号機の勝ちっぷりは微妙なところ。一瞬でも舳先を貫かれた1マークは盤石の逃げとは真逆の見え方ではあった。むしろ、佐々木をブロックしながら危なげなく2着に残した松尾25号機(三島十席)の方が好感が持てた。
惜しくも3着に敗れた藤原は、やはり舳先がこそげ落ちた1マーク出口に機力的な不安が潜んでいた可能性は否めない。それでも3着に入ってしまえばセミファイナルは枠番抽選次第。道中のストレート足には非凡なものを感じたから、明日は自力で攻めきれる枠番をGETしてもらいたい。
ハーデスのイン逃げ
12R
①菅章哉②坂元浩仁③中島孝平
④藤田浩人⑤下出卓矢⑥江本真治

インかアウトか、跳ねるか跳ねないか。水上の破壊王の動向に注目が集まったが、その答えは選手紹介でそこそこ見えてはいた。
――巡ってきた1号艇、しっかり逃げれるよう頑張ります!
だとしても、3Rのチルト3度⇒4時間ナンボでインコース仕様に叩き切れるのか?? などなど、私だけでなく全国の穴党ファンの脳みそを揺らし続けたガースーは、そんな雑音を蹴散らすように豪快に逃げきった。うむ。もちろん、明日も抽選次第でアッチかコッチか決めるはずなので、リアルタイムの今は舌なめずりして抽選結果を待つとしよう。
2着もこれまた危なげなく3コースから握った中島。前半の4カドまくりほどの派手さはなかったが、地元のエースとして絶対にクリアしなければならないハードルを難なく飛び越えた。さすがの安定感!
一方、菅との伸びーーる対決が期待された下出はチルト2度×リング3本交換の“勝負パンツ”でアウトまくりを決行したが、中島先輩に弾かれる形で万事休す。3着=セミファイナルの最後の1チケットは、4カドから差し粘った102期のダークホース藤田の手に渡った。
あ、たったいま、逃げたガースーのインタビューが終了。最後に手を合わせて「また1号艇を引かせてください」。チョイチョイ!!(photos/チャーリー池上、text/畠山)