通常ならピット取材をして選手の様子をお伝えするわけだが、今節はそれがかなわない。というわけで、今回はある意味で正反対の（笑）データ的に注目したい選手を紅白１人ずつピックアップしていこう。
●２日目注目選手
＜レディース＞
新田有理（広島・広島）
初日 ６着
２日目 ３Ｒ１号艇
11Ｒ３号艇
・注目データ
３コースまくり／まくり差し／差し＝２／２／０
初日は６号艇で６着。まあ、枠番が遠かったので、致し方ないところだろう。２日目は内枠が回ってきて、前半は１号艇。ここはある程度人気になるのだろうが、狙いたいのは後半の３号艇だ。
新田の過去１年の１着時の決まり手は（逃げ、抜き、恵まれ以外）、まくり６、まくり差し５、差し５とまさに自在。逃げを除いたが、その逃げも７勝だから実にバランスがいいというかなんというか（イン実績がもう一息ともいえる）。
ただ、差し１着はほぼ２コースで、センター筋の新田は基本的に攻撃型だ。特に３コースは、まくりとまくり差しが同数値になっており、展開に応じての攻め筋が特徴と言える。
２日目11Ｒは、１号艇が寺田千恵、２号艇が岩崎芳美。このラインが当然、人気を集めるだろう。だが、新田61号機は三島リスト（第２弾）にピックアップされた１基で、足色は悪くないはず。団体戦の３コースはまくり差しが多くなる傾向にあるので、ここもまくり差しが濃厚だろうが、寺田先輩を捉える可能性はあるはずだ。人気もかぶらないはずなので、ヒモ押さえも含めて狙ってみたい。
＜ルーキーズ＞
浜本裕己（大阪・大阪）
初日 ６着 １着
２日目 ８Ｒ４号艇
・注目データ
４コースまくり／まくり差し／差し＝４／１／０
自身１着率ベスト３ １コース 38.1％
４コース 14.3％
２コース 13.9％
初日は１号艇で６着、２号艇で１着。前半での大敗はまさしく痛恨も、後半はきっちり巻き返した。浜本の引いた49号機は、三島リストの第１弾にもピックアップされていた数少ない好素性機。後半はその片鱗を見せつけたと考えていいだろう。
浜本の過去１年の１着率を見ると、１コース→４コース→２コースの順に高い。２日目に回ってきたのは４号艇で、今日１着を獲った２コースよりわずかに１着率が高い４コースを獲れそうだ。最も高い１コースで取りこぼした分、この４コースで勝っておきたいところだ。
内枠のレディース勢はたしかに強い。１号艇に今井美亜。２号艇に初日連勝の實森美祐。３号艇に平山智加。この壁は高い。高すぎる。平山はドリーム４着を巻き返そうと燃えるだろうし。人気もレディース３者に集中するだろう。
それだけに、浜本の一発が決まれば高配当必至！ 浜本の４コース戦はまくり１着にかなり偏っている。そして、今井のイン戦は差され率よりまくられ率が高くなっており、まくられての取りこぼしは充分にありうるのだ。平山が先に攻める展開になったら苦しいが、スタートを決めて、好機のパワーを活かすことができれば、カドまくりもありうるはず。まずはスリット隊形に注目。もしのぞいていく展開になれば、自宅で「浜本イケーッ！」と大騒ぎすることになるだろう（笑）。（ＰＨＯＴＯ／池上一摩 ＴＥＸＴ／黒須田）
