前半1R~6Rのダイジェストをお伝えします。
【1R】一撃まくりで平尾当確
①鈴木②平尾③中岡④寺田千⑤杉山⑥石川
今日も今日とて石川のバナレが半端なく、楽々の2コース奪取。16・2/345という隊形から3コース平尾がスタート突出。さらに自慢のストレート足を伸ばして一気にまくりきった。後半9Rを待たずに当確ランプ点灯。準優でもセンター筋から暴れるかも?
2着争いは平尾マークで差し込んだ寺田千vs中岡の一騎討ち。まるまる3周、中岡が後ろから寺田にあれこれちょっかいを仕掛けたが、直線強いテラッチが常に主導権を握って2着を死守した。テラッチの後半は【10R6号艇で3着】。パワー&リズム的に実現可能な勝負駆けだ。
私のイチ推し杉山45号機は、5コースまくり差しの出口で艇が暴れて失速5着。ついぞ期待通りの足に仕上がらないまま、6R1号艇を待たずにV戦線から脱落した。残念!
【2R】坪井の回り足がじわりアップ!
①出畑②林③谷村④中澤⑤飯島⑥坪井
準優に赤信号が点っている「艇界のブラピ」出畑が気合の先マイでしっかり逃げきった。パワー的にスリットから攻めきれる人機がいないのも幸いしたか。2着は3コースから握った谷村~3着は2コース差しの林の①③②で確定、と思いきや、4番手の坪井が凄まじいレース足であっという間に林を追い抜いた。昨日の勝利者インタビューで「手前に寄せてバランスをとる方向で」と宣言したとおり、坪井23号機は明らかに2日目あたりより出足回り足がアップ! その分、自慢のスリット足がちょい落ちした見え方ではあった。このハイパワー3着で後半は【7R3号艇で4着】の勝負駆けだ。
一方、坪井に抜かれて4着の林はほぼ赤信号。5着の中澤は【9R1号艇で2着】となった。
【3R】波乗り鉄兵さんの猛攻
①湯川②平田③瓜生④石渡⑤赤岩⑥池田
赤岩がオラオラ動くも①~③が突っ張って1235/46。先週の福岡周年を制して勢いに乗る鉄兵が5カドからコンマ04で突出し、やや凹みのスロー勢を一気に叩いてイン湯川に肉薄。一瞬だけまくり差しが届いたが、バック後半ですいすい伸びた湯川に舳先を振りきられた。ギリで逃げきった湯川の後半は【10R3号艇で5着】。
見事な自力駆けで2着を取りきった鉄兵さんの節間成績は6.50。予選を終えた選手として当確第1号となった。素晴らしい!3着は鉄兵まくりに鮮やかに連動した名手・池田。実に素晴らしいマーク差しだったが、その後のレース足はやっぱりかなり物足りないものではあった。後半は【9R2号艇で4着】。パワー的には安全圏とは言えない勝負駆けではある。
【4R】大競り&ごっつあん差し
①寺田祥②益田③佐々木④萩原⑤今垣⑥原田
ピット離れで益田が凹むわ幸哉が前付けするわで、最終隊形は136/245。かろうじて4カドを得た益田がA1勝負駆けの気合で絞めまくったが、ファイター寺ショーが徹底抗戦して大競りに! その間隙を突いて益田マークの萩原が鮮やかに抜け出した。昨日からレース足が光っていたが、これは展開一本の1着ではあった。萩原の後半は【8R5号艇で4着】条件だ。
2着もアウトから益田攻めに連動した今垣。原田の前付けに付き合わなかったのが功を奏したか。この2着で【10R1号艇で1着】の権利をゲットした。スタート慎重な光ちゃんがどこまで踏み込めるか、が焦点になりそうだ。益田に叩かれた幸哉は6着に甘んじ、後半は【9R4号艇でメイチ1着】勝負に。十八番のスタート突出が見られるのか?
【5R】地元の御大が6.00フィニッシュ!
①重野②辻③井口④吉川⑤江口⑥石倉
スタ展はバナレでイン奪取した江口だが、本番は飛ばずに前付けの2コースに。1着勝負の辻が3カドに引いて妖しげな15/2346ができあがった。ただ、3カドから行ききれなかった辻が外コースを止めて差し回り、その間に同じくピン勝負の重野がまんまと逃げきった。6.00で予選フィニッシュ。2着の辻は5.67で、必死のパッチで3着に粘り込んだ江口が6.00で予選を終えた。これで準優に乗ってしまえば、たとえ6号艇でもピットアウトから暴れてくれるだろう。
【6R】杉山、意地のイン逃げ
①杉山②山崎③山本④中辻⑤三角⑥服部
1Rの大敗で準優の目がなくなった杉山45号機が意地の逃げきり。勝負駆けとしては2着条件の山崎がバック猛追する中辻を力づくで競り潰すなど奮闘したが、三角に差し抜かれて3着まで。5.67で予選を終えた。昨日まで暫定トップの中辻はスタート凹みと山崎競りが響いて5着まで。11Rを待たずに当確ランプこそ点したが、予選トップ争いからかなり後退する5着ではあった。(photos/シギ―中尾、text/畠山)